

ジェーン・グドール研究所でチンパンジーの生態に迫る
ネルスプロイト(Nelspruit)とバーバートン(Barberton)の間に広がる森林保護区に設けられたジェーン・グドール研究所(Jane Goodall Institute)のチンパンジーの楽園(Chimpanzee Eden)では、アフリカの各地で傷ついた数十頭ものチンパンジーに従来のように暮らせる環境とともに希望と平和を授けています。この動物保護施設への訪問は大きな感動と励みが与えられる体験となるに違いありません。
60歳を優に超えて頭が禿げたジョアオは、逆立ちとともに一日を始めます。新しく仲間に加わったクロディーヌはコージーへの挨拶を欠かしません。マーサは勇気を振り絞ってジェシカの隣に座ってグルーミングを始めます。
40代のクロードは地元の農家から寄付されたバナナが籠で運ばれて行くのを窓の外に見ながら歓喜の声をあげます。
チンパンジーの楽園には33頭のチンパンジーが幸せに暮らしていますが、その裏にはそれぞれに悲劇的な過去が隠されています。
ジェーン・グドール研究所で暮らしているのは、主に森林伐採とそれに伴うブッシュミート(野生動物の肉)の取引から救出されたチンパンジー。大人は殺されますが子供はペットとして買われたり、アフリカ各地で売られたりします。
アンゴラのルアンダで暗いレンガの檻に何年も閉じ込められていたリカは、楽園のチンパンジー達と馴染むまでにとても長い時間を要しました。家族が殺されてしまって以来、リカはたった一頭のチンパンジーとも出会うことがなかったからです。
ニーナは幼い孤児で、スーダンのブッシュミートハンターから救出されました。ニーナをはじめスーダンから救出されたトーマス、ディンカ、ジー、チャーリーなどの幼いチンパンジーは、未だにお互いから離れようとしません。他にはサーカスから救出されたチンパンジーも数頭います。
ザックとグイダはルワンダのナイトクラブの外にある木に鎖でつながれ、ほとんど餌を与えられていませんでした。そして客を楽しませるために酒を飲み、タバコを吸うことを強いられ、毛が抜けてしまいました。しかしザックはチンパンジーの楽園でも特に劇的な回復を見せてくれたのです。
これらのチンパンジーが再び野生に還されることはまずないでしょう。チンパンジーを取り巻くアフリカ大陸の環境は場所を問わず危険すぎるからです。
しかし、この施設では半野生のチンパンジーとしての暮らしが過ごせています。巨大な木々に囲まれた10平方キロメートルもの自然保護区で食糧を探し、互いに交流し、健康的な餌を食べることができます。チンパンジーは常に優しく世話されています。それは、過去の暮らしで最も欠けていたものに他なりません。
旅の計画に役立つヒントと情報
連絡先
ジェーン・グドール研究所
電話:+27 79 777 1514
Eメール:info@janegoodall.co.za
◆アクセス
ジェーン・グドール研究所のチンパンジーの楽園は、空港のあるネルスプロイトから15kmの地点にあります。R40号線をバーバートン方面に向かって南下すると、12kmの地点で左手に標識が設けられた道路にあたります。その道へ入り4kmほどでチンパンジーの楽園への入口が見えます。
◆訪問時間
所要時間約90分のツアーが午前10時、正午、午後2時から催行されています。ツアー開始の15分前までに到着すること。
◆周辺のおすすめ
ネルスプロイトをに宿泊するならクルーガー国立公園(Kruger National Park)がおすすめ。植物が好きな人ならローヴェルト国立植物園(Lowveld National Botanical Garden)は必見です。バーバートンでは興味深い博物館、地質観察トレイルなどが楽しめます。
◆料金
ツアー料金は大人330ランド、子供(6〜12歳)は175ランド。寄付金を通じてチンパンジーの養親になることで、施設の維持に多大な貢献を果たすこともできます。
◆滞在期間
日帰りによる短時間の訪問でも、ゲストハウスで数泊して楽しむこともできます。その気になれば1週間から1ケ月間でボランティアを務めることも可能。健康と安全上の理由からチンパンジーに直接触れることはできませんが、チンパンジーの観察記録など様々な業務を通じて貴重な体験ができます。
◆宿泊施設
近隣のネルスプロイトやバーバートンには数多くの宿泊施設があります。
★ご存知ですか?
チンパンジーは常に優しく世話されています。それは過去の暮らしで最も欠けていたものに他なりません。

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