英連邦加盟国が参加して4年に1度開催されるスポーツの祭典「コモンウェルスゲームズ(英連邦総合競技大会)」の2022年大会開催都市に南アフリカのダーバンが選出された。先頃、ニュージーランドのオークランドで催されたコモンウェルスゲームズ連盟の総会にて発表された。同大会のアフリカ開催はこれが初めてとなる。

2022年大会の開催都市にはダーバンの他、カナダのエドモントンが候補として残っていたが、財政上の理由により今年2月に立候補を取り下げたため、ダーバンが唯一の開催候補となっていた。

2022年大会は、ネルソン・マンデラ元大統領の104回目の誕生日にあたる7月18日から30日までの期間にわたって催される。

開催都市の選出に際して、コモンウェルスゲームズ連盟の会長を務めるマレーシアのトゥンク・イムラン王子は「アフリカ大陸での初開催を全会一致で支援する運びとなった」と伝えている。

インフラの大半はすでに整備されており、2022年の開催に向けては2010年サッカーW杯の際に建てられたモーゼス・マブヒダ・スタジアムに陸上競技用のトラックを新たに設ける。

南アフリカ五輪委員会のギデオン・サム会長は「コモンウェルスゲームズのアフリカ初開催に向けての準備はすでに整っている。開催を通じて南アフリカをはじめ英連邦加盟各国の人々、とりわけ若い世代に経済的、社会的恩恵とインピレショーンをもたらすという基本理念を開催計画書に盛り込んでいる。若い世代を奮い立たせることが開催を通じてのレガシー計画の核を成している」と述べている。

コモンウェルスゲームズは英連邦に所属する50カ国以上の選手によって競われる。参加国のほとんどは英国の旧植民地。2014年は英・グラスゴーで開催され、2018年にはオーストラリアのゴールドコーストでの開催が決定している。

1930年の第1回大会開催以来、85年の歳月が経過した今年、コモンウェルスゲームズのアフリカ初開催が決定したことは、スポーツ界におけるアフリカの地位をさらに強固なものとするための大きなステップを意味する。

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