国際スポーツイベントが南アフリカの観光成長を後押し
国際的人気を誇る大型スポーツイベントが目白押しの南アフリカでは2020年、国内各地で開催される大会を通じたスポーツツーリズムの拡大が期待されている。
今年最初の大型イベントはイングランドと南アフリカによるクリケットの代表戦。昨年末にプレトリア郊外のセンチュリオンで開催された初戦に続き、第2戦は1月3〜7日にケープタウン、第3戦は1月16〜20日にポートエリザベス、最終戦が1月24〜28日にヨハネスブルグで催される。
南アフリカの全国ホスピタリティ協会(Fedhasa: Federated Hospitality Association of South Africa)でケープ支部の会長を務めるジェフ・ローゼンブルグ氏は「今年の第1四半期は絶好のスタートが切れた。公式統計は現時点で発表されていないものの、今回のクリケットのテストシリーズはケープタウンのホテルやツアーオペレーターに多くの恩恵をもたらしている。イングランドからのファンはケープタウン市内の約9軒の宿泊施設に滞在し、試合開催前にケープ半島への観光ツアーなどを楽しんだ」とローゼンブルグ会長は述べている。
また南アフリカ観光局PRコミュニケーション部門のアルタフ・カジ本部長は「イングランドのオフィシャルクリケットサポーターズクラブであるバーミー・アーミー(Barmy Army)との密接な連携によるテストシリーズのプロモーション効果も手伝って、南アフリカへの訪問者増に繋がった」と述べている。
カジ本部長によると、南アフリカ観光局ではバーミー・アーミーが運営するデジタルマーケティングプラットフォームを活用し、観光目的地としての魅力を訴えながら、南アフリカへのテストシリーズ観戦旅行が当たるキャンペーンを実施した。
南アフリカ観光局のステンビソ・ドラミニ最高執行責任者は、2月にケープタウンで開催されるテニスのロジャー・フェデラー対ラファエル・ナダルによる試合や来年7月頭から1ヶ月間にわたって繰り広げられるラグビーのブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズによる南アフリカ遠征ツアーといった注目のイベントを挙げたうえで「南アフリカでは7人制ラグビーのワールドシリーズや2022年と2023年のネットボールワールドカップが開催されるのに加えて、毎年恒例のコムラッズ・マラソンやソウェト・マラソン、ツーオーシャンズ&ケープタウン・マラソン、ケープタウン・サイクルツアーといった人気のスポーツイベントが開催されおり、世界各国から数多くの参加者が訪れている」と述べている。
出典元:Daily Southern & East African Tourism Update
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南アフリカ観光局 近藤由佳(kondo@southafricantourism.or.jp)
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