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NEWS一覧2014年10月24日マハトマ・ガンジーゆかりの地をまとめた観光ガイドを英語サイトで公開

マハトマ・ガンジーゆかりの地をまとめた観光ガイドを英語サイトで公開

南アフリカ観光局はマハトマ・ガンジーの人生の足跡を辿る上で重要な意味を持つ南アフリカ国内の計13カ所をまとめた観光ガイドを英語サイト www.southafrica.net/ghandi にて公開した。

2014年はマハトマ・ガンジーが自身の人格形成の過程において貴重な経験を積み重ねた南アフリカを離れてから100年目を迎える年。ガンジーが残 した足跡は、南アフリカならではの歴史と文化を構成する重要な要素であると同時に、魅力的かつ貴重な観光資源でもあることから、世界各国の旅行者に向けた 観光ガイドを取りまとめて紹介する運びとなった。

マハトマ・ガンジーは世界各地へと広がった公民権運動の指導者であり、1947年のイギリス植民地からのインド独立の立役者。1893年に当時24 歳だったガンジーは南アフリカへと移り住み、1914年までの人生で重要な時期を過ごした。ガンジーは南アフリカでの体験から生まれた「サティーヤグラ ハ」と名付けた思想に基づく非暴力・不服従を提唱。人権運動や植民地解放に際しての平和主義的手法として、今日に至るまで世界に大きな影響を与えている。

今回公開された観光ガイドでは、南アフリカで過ごした21年間に残されたマハトマ・ガンジーの足跡を網羅。南アフリカの豊かな伝統文化と歴史に関心 を寄せる世界各国の旅行者、およびツアー造成に携わる旅行業界関係者に向けたコンテンツとして、ガンジーの人となりや生い立ちなどと併せて紹介している。

南アフリカ観光局のチュラニ・ンジマ最高責任者は「ガンジーの人格形成と人生に大きな影響を与えた南アフリカは、世界各国からの訪問者を心から歓迎 する。偉大なる人物として世界の歴史にその名を刻んだマハトマ・ガンジーに関する見聞を広める上で、この観光ガイドは大いに役立つと同時に、南アフリカの 歴史への理解を深めることで、この国の魅力を感じてもらえればと願っている」と述べている。

マハトマ・ガンジーの足跡をまとめた観光ガイド www.southafrica.net/ghandi で紹介している場所は以下のとおり。

クワズールー・ナタール州
• Dr. Yusuf Dadoo Street(ダーバン):南アフリカ到着後、ガンジーが最初に滞在した場所。
• Old Court House Museum(ダーバン):弁護士として活躍したガンジーが頻繁に訪れた場所。ガンジーにまつわる歴史上の記録が展示されている。
• Pietermaritzburg Station(ピーターマリッツバーグ):電車での旅行中に白人専用車両に座っていたために下車を命じられた場所。
• Gandhi Statue(ピーターマリッツバーグ):ノーベル平和賞受賞者であるデズモンド・ツツ大司教の手によって1993年に初公開されたガンジーの像。
• ダーバン中心部
➢ ガンジーにまつわる市内名所を巡る市観光局による特別ツアー。
➢ Gandhi Road:2008年に命名された通り。以前はPoint Roadと称されていた。
• Spioenkop(レディースミス近郊):1899〜1900年の南アフリカ戦争で担架卒を勤めた場所。ほど近くの町、レディースミスは栄誉を称えたガンジーの像をビシュヌ寺院に建てた。
• Phoenix Settlement in Inanda and the larger Inanda Heritage Route(イナンダ):ダーバン北部の町、フェニックスにはガンジーが家族とともに過ごした控えめでつつましやかな家があったが、1980年に焼失。そ の後、ガンジー博物館として建て直され、マハトマの妻の名をとって命名されたカツルバ・ガンジー小学校やオーランジ高校などと並んで「イナンダ歴史遺産 ルート」の主要な見どころを構成している。この歴史遺産ルートにはネルソン・マンデラ元大統領やアフリカ民族会議(ANC)の初代議長を務めたジョン・ラ ンガリバレレ・デューベゆかりの地も含まれている。

ハウテン州
• Hamidia Mosque(ヨハネスブルグ・ニュータウン地区):アパルトヘイト政策下では白人を除いた全ての南アフリカ人には移動に際して身分証明書の携帯が義務付 けられていたが、1908年8月16日、マハトマ・ガンジーは約3,000人の支援者とともにハミディア寺院に集まり、大きな釜でこの身分証明書を焼却し た。この行為は後の非暴力運動へと発展していくことになった。南アフリカで初めて身分証明書が焼却された場所として記録に残るハミディア寺院にはこの大釜 が保管されている。
• Old Fort at Constitution Hill(ヨハネスブルグ・ブラームフォンテーン地区):ガンジーが投獄されていた場所。彼はここで「サティーヤグラハ」の思想を実践した。ここにはガン ジーのほか、政治犯として同じく投獄されていたネルソン・マンデラをはじめとした歴史に名を残す人物にまつわる数多くの品々が展示されている。
• Satyagraha House(ヨハネスブルグ・オーチャード地区):ガンジーが家族や親友とともに多くの時間を過ごした場所。現在はゲストハウスとしても運営されており、写真や日記、手紙などの遺品が展示されている。
• Smuts House(プレトリア・センチュリオン地区):1919〜1924年と1939〜1948年に当時の南アフリカ連邦の首相を務めたヤン・スマッツとガン ジーが長い時間をともに過ごした場所で、現在は博物館となっている。2人の関係は失意と尊敬が混在する複雑なものだった。

東ケープ州
• Oliver Schreiner House(クラドック):第2次ボーア戦争の際に反戦活動家だったオリーブ・シュライナーは知的な作家でガンジーの親友として知られる人物。彼女とマハ トマは全ての人々が尊厳・尊敬・平等・平和を尊重する非暴力社会で暮らす理想を共有し、彼女の家で多くの時間を語り合って過ごした。

本件に関する問い合わせは:『南アフリカ観光局』広報 エンゴー
担当:中嶋しほ(nakajima@en-go.jp)、坂本徳土 (sakamoto@en-go.jp)、
TEL: (03) 6277-8118/ FAX: (03) 6277-8119