南アフリカ観光省は西ケープ州のオーバーストランド地域に、近隣レストランとの連携によるビジターセンター、「ストーニーポイント・エコセンター」を開設した。

絶滅が危惧されているアフリカペンギンが数多く生息するストーニーポイントには年間10万人以上が訪れており、新たに開設した「ストーニーポイント・エコセンター」は観光産業と近隣の地域社会の発展と自然保護活動の促進するうえでの重要な拠点となる、と南アフリカのデレク・ハネコム観光大臣は述べている。

エコセンターの創設に際しては観光省が公的活動拡大プログラムを通じて資金を捻出。近隣レストランとエコセンターの運営権を保有するムーイウイツィグ・コミュニティ基金との協力によるコミュニティ・プロジェクトには駐車場や舗装道路、遊歩道、洗い場などの整備なども含まれている。

ベティーズベイ海洋保護地区に隣接するストーニーポイント半島は、オーバーストランド・ホープスポットの一部を構成。ムーイウイツィグ地区の住民が勤める近隣のレストラン「オン・ジ・エッジ」では開業に先立って従業員向けのトレーニングを実施している。

「捕鯨のための関連施設を改築することで生まれ変わったストーニーポイント・エコセンターは、地域社会支援と経済活動、環境保護を同時に促進するコミュニティ・プロジェクトの模範事例。将来に向けての持続可能性と自然保護の重要性を広く訴えながら、地元の土産物業界や観光サービス関連の中小企業を支援するための拠点にしていきたい」とハネコム観光大臣は述べている。

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