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NEWS一覧2015年9月10日アフリカの観光産業、今後10年で急速に拡大

アフリカの観光産業、今後10年で急速に拡大

南アフリカのダーバン国際会議センター(ダーバンICC)で9月19〜22日に開催される「第21回ワールド・ルート・デベロップメント・フォーラム」において、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC: World Travel & Tourism Council)のデビッド・スコウシル代表は基調講演の中で、アフリカの旅行・観光市場が向こう10年間にアジア太平洋と並んで世界で最も急速に成長するとの見通しを述べることが明らかになった。

アフリカ市場の潜在力を裏付ける旅行・観光産業の高い成長率は、世界平均の3.9%を大きく上回り、向こう10年間で4.9%に達すると、WTTCのスコウシル代表は予測している。

世界各国の航空・旅行産業のリーダーが一堂に会するフォーラムの開催を前に、WTTCのスコウシル代表は「最も急速に成長するのはアジア太平洋というのが国際的見解ではあったが、最新の数字はアフリカの旅行・観光市場の潜在成長力を裏付けるものとなっている。これは投資の対象としても機が熟したことを証明するものである。現時点においてアフリカの旅行・観光産業への年間投資額は向こう10年間に平均4.5%増加すると予測されているが、これはアジア太平洋を大きく下回るばかりでなく、世界平均の5.7%よりも低い数字に留まっている」

「アフリカには世界で最も急速に経済成長を遂げる国々があり、観光産業をさらに拡大させるチャンスが大陸全土に存在している。ただし成長へ向けての課題も残されている。潜在成長力を最大に引き出すためにアフリカ諸国は一致団結して4つの分野に注力しなければならない。ひとつは観光インフラの整備に向けての投資拡大、二つ目はオープンスカイ政策に沿った航空自由化と接続利便性の向上、三つ目は複数国を対象とする共通ビザの導入、そして四つ目は技術と能力を備えた人材育成に向けての投資。アフリカ経済は観光産業の拡大を通じて大きく成長する可能性を秘めてはいるものの、成長を実現するには固有のブランドの確立に向けた各国の取り組みが欠かせない」と述べている。

WTTCのスコウシル代表による基調講演は9月20日と21日に催される「ワールド・ルート戦略サミット」の2日目に予定されている。同サミット開催期間中には世界20カ国50人以上による講演が予定されており、スピーカーにはエチオピア航空のテウォルデ・ゲブレマリアム最高経営責任者やアエロフロート航空のジョルジョ・カレガリ副CEOをはじめ、IATA(国際航空運送協会)やエアバス、ボーイング、中国国際航空、サウスウェスト航空、ケニア航空、オーストラリア政府観光局、マレーシア空港会社、フロリダ州観光局などの幹部らが名を連ねている。世界の航空・空港・観光関係者による戦略サミットでは新路線の計画やインフラ、空港の拡大、保安検査、ビザ規制、法整備など航空・旅行産業に影響を与える様々な課題、さらに新規航空会社の参入が都市や国の命運をいかに左右するかなどについての議論が繰り広げられる。

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