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NEWS一覧2015年10月29日人類発祥の地であることを裏付けるホモ属の新種「ホモ・ナレディ」が発見

人類発祥の地であることを裏付けるホモ属の新種「ホモ・ナレディ」が発見

ヨハネスブルグ郊外にある「人類のゆりかご」の洞窟で先頃、化石となった新種のホモ属の骨が大量に発掘された。人類進化の 常識を覆すほどの大発見によって、人類発祥の地としてユネスコ世界遺産に登録されている「人類のゆりかご=Cradle of Humankind」は、観光アトラクションとしての魅力をさらに高めることになる。

南アフリカのウィットウォーターズランド大学の古人類学者らはこの新種を「ホモ・ナレディ」と命名。「ナレディ=Naledi」は南アフリカの公用語のひとつであるソト語で「星」を意味する言葉で、化石が発掘された洞窟の名称「ライジング・スター」に由来している。

今回の画期的な発見に際して南アフリカ観光局のチュラニ・ンジマ最高責任者は「人類の起源との出会いを体験できる『人類のゆりかご』は、南アフリカ にある8カ所の世界遺産のひとつで教育の観点からも魅力的な観光資源。今回の予期せぬ発見によって、一生に一度は訪れてみたい観光スポットとしての価値は 飛躍的に高まった」と述べている。

ヨハネスブルグから北西に50㎞ほどの地点に位置する「人類のゆりかご」には、地球上に存在する人類の祖先の化石の約40%が埋まっているとされ、 最も古いもので350万年前のホモ属の化石が発掘されている。2010年までに世界で発掘された全てのホモ属の化石のうち、3分の1以上はスタークフォン テン洞窟から出土している。

「今回の重要な発見は、人類のルーツの探検物語における新たな章の幕開けであると同時に、地球上の人類は皆、同じ家族の一員であり、そのルーツはここ南アフリカにあることを裏付けるものでもある」とンジマ最高責任者は加えている。

また、南アフリカのデレク・ハネコム観光大臣は「人類のゆりかご」に併設されているマロペン・ビジターセンターのリノベーションに2,200万ラン ド(約2億円)を投じることを発表。より多くの家族連れが楽しめるキャンプ場や「人類のゆりかご」での古生物学の研究に学生たちが触れることができる対話 型研究施設、500席の円形劇場などが新たに設けられる。

世紀の大発見をもたらした研究チームを率いるウィットウォーターズランド大学のリー・バーガー教授は、南アフリカ観光局のビジネスイベント大使も務めていることから、同観光局からは最大級の賛辞が贈られている。

本件に関する問い合わせは:
『南アフリカ観光局』広報 エンゴー株式会社
担当:淺川正江(asakawa@en-go.jp)、坂本徳土 (sakamoto@en-go.jp)
TEL: (03) 6277-8118/ FAX: (03) 6277-8119