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NEWS一覧2017年9月28日南アフリカ共和国の観光大臣 国連世界観光機関アフリカ地域委員会の副議長に就任

南アフリカ共和国の観光大臣 国連世界観光機関アフリカ地域委員会の副議長に就任

トコジレ・カーサ観光大臣観光に関する国連の専門機関である世界観光機関(UNWTO: United Nations World Tourism Organization)の第22回総会が、9月11〜16日に中国・成都で開催され、南アフリカ共和国のトコジレ・カーサ観光大臣がアフリカ地域委員会の副議長に選出された。

2年間の任期中にカーサ観光大臣は、ガンビアのアマット・バー氏とともにアフリカ地域委員会の副議長を務める。なお、ジンバブエのウォルター・ムゼンビ氏の後任となるアフリカ地域委員会の議長にはケニアのナジブ・バララ氏が選出されている。

地域委員会は加盟国による会合を毎年一回開催し、懸念事項について話し合うとともに世界観光機関での検討を求めるための提案書を策定している。

南アフリカ観光局のシサ・ンツォーナ最高経営責任者(CEO)は「この度、カーサ観光大臣が極めて重要なポストに就任したことに心から祝意を表したい。これはアフリカ大陸、ひいては世界の観光産業において南アフリカが示しているビジョンとリーダシップへの信任票に他ならない。この就任は、多国間協議に際してアフリカ連合の信念を貫き、女性の地位向上や中小の観光企業への支援に尽力するカーサ大臣の姿勢に対する評価とも言える。アフリカの観光産業は紛れもないチャンスとチャレンジの両方に面しているが、我々は国際舞台でこれらについて明瞭に訴えるカーサ大臣の手腕を全面的に信頼している」と述べている。

輪番制に基づき先月から向こう一年間、南アフリカが南部アフリカ開発共同体(SADC: Southern African Development Community)の議長国を務めるのに伴い、カーサ観光大臣は加盟国の観光大臣による会議の召集権者としての役割も兼務している。

カーサ大臣は2011年以降、観光産業に従事する女性のスキルアップや地位向上を目的とした観光省主導によるプログラムを積極的に後押ししている。観光・旅行業界における男女雇用平等化の進展、とりわけ重要な決断を下す役職での女性進出にかなりの時間を要していることから、この取り組みが進められている。

また今年5月にダーバンで開催されたアフリカ最大の旅行トレードショー「Africa’s Travel INDABA」でもカーサ観光大臣は、向こう5年間で観光セクターの管理職に占める南アフリカ人女性の割合を30%へと拡大するための官民協力による新たな取り組み「Women in Tourism 30 in 5」の開始も発表している。

女性が観光大臣を務めているアフリカの13カ国は、先頃の世界観光機関の総会で非公式会合を催し、観光産業に従事する女性が直面している課題の解決に向けた取り組みの必要性を確認した。

さらに、大臣らは観光分野における女性の進出を後押しするための施策をはじめ、女性の人身売買などアフリカ全体が抱える問題への取り組み、中小零細企業と大企業の連携による相互利益の創出への支援などに際してのベストプラクティスを共有しながら互いに学習していくことを確認した。

「カーサ観光大臣がアフリカ地域委員会の副議長に選出されたことで、旅行業界での女性進出を推進するための取り組みに一層弾みがつくことが期待される。カーサ大臣による確固たる決意と熱心な姿勢は、アフリカ、そして世界の観光産業の課題に向けた取り組みを新たな次元へと導く役割を果たしてくれるに違いない」と南アフリカ観光局のンツォーナCEOは述べている。

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