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NEWS一覧2019年8月2日偉大なミュージシャンとして活躍したジョニー・クレッグに哀悼の意を表明

偉大なミュージシャンとして活躍したジョニー・クレッグに哀悼の意を表明

南アフリカ観光局は去る7月16日、66歳で亡くなったジョニー・クレッグに哀悼の意を表した。「白いズールー」の愛称で親しまれたジョニー・クレッグはすい臓がんのため、2015年から闘病生活を続けていた。国民に広く愛された音楽の英雄の訃報に、南アフリカは深い悲しみに包まれた。

クレッグの音楽は人種融合の原動力として、アパルトヘイト政策下の南アフリカで多くの人々の人気を集めた。当時ロベン島に収監されていたネルソン・マンデラへの思いを馳せた「Asimbonanga(ズールー語であなたが見えないの意)」をはじめとした数々の作品を通じて、クレッグは人種による格差や南アフリカのアイデンティティに関する問題を取り上げた。1999年にドイツのフランクフルトで催されたコンサートでは、ネルソン・マンデラが予告もなく突如ステージ上に姿を見せ、クレッグと観客をびっくり仰天させたエピソードは今でも語り草になっている。

クレッグは17歳の時、Julukaと名付けた最初のバンドをシポ・ムチュヌ(Sipho Mchunu)と結成。その後、アパルトヘイト政策下の1986年には2つめの白黒混成バンドSavukaをデュデュ・ズールー(Dudu Zulu)と組み、人種的境界を打ち崩すための活動を展開した。

自らを文化活動家と称したクレッグは、ズールーの伝統音楽であるムバカンガ(mbaqanga)とロックの融合による独自のサウンドを生み出し、南アフリカを象徴する偉大なる親善大使としての役割を果たした。彼の音楽は、南アフリカが放つ多彩な魅力とともに徐々に世界へと広まり、旅行目的地として世界各地で人気を集める今日の南アフリカを築く起爆剤となった。

クレッグはキャリアを通じて世界各地で多くのファンに愛され続けたが、中でも彼の音楽的才能に魅了されたフランスの熱狂的ファンは彼を「Le Zoulou Blanc」と称し、後に広く親しまれた「The White Zulu=白いズールー」の愛称の名付け親となった。

クレッグは1991年にフランス政府より爵位(Knight of the Order of Arts and Letters)を授与されるとともに、2012年には南アフリカの芸術文化勲章(Order of Ikhamanga)、大英帝国勲章など、数多くの名誉を与えられている。

 

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