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NEWS一覧2020年2月27日南アフリカ観光局よりお知らせ:南アフリカにおけるコロナウィルス対策

南アフリカ観光局よりお知らせ:南アフリカにおけるコロナウィルス対策

関係各位

2020 年2 月20 日の時点において、南アフリカ国内では新型コロナウィルス(COVID-19)
への感染が疑われる症例は報告されていないことを南アフリカ国⽴感染症研究所(NICD:
National Institute of Communicable Diseases)が確認しています。

エジプトは2 月14 日、国内で初めて新型コロナウィルスの感染者を確認したと発表してお
り、これがアフリカ⼤陸初の感染例となりました。

NICD によるとアフリカでの発症者確認は予期せぬ出来事であり、南アフリカでは新型コロナ
ウィルスの感染を防ぐために警戒を強めています。NICD では2 月15 日の時点で延べ82 人に
対して感染の有無を判定する検査を実施していますが、結果はいずれも陰性だったことが判明
しています。

南アフリカへの訪問者に影響はおよんでおらず、中国政府が⾃国⺠に対して旅⾏を制限してい
るのを除き、南アフリカとの貿易や渡航を制限する勧告は⼀切発表されていません。

空港と航空会社
南アフリカの保健当局および医療機関では感染を防ぐための警戒態勢を強めており、2010 年
に制定された手順に則って、国内の主要な国際空港のほとんどでは体温スクリーニングの予防
措置が講じられています。

到着の際に体調が悪く発熱などの症状が⾒られる乗客には、空港に設けられている医療所での
診察が施されています。NICD によると南アフリカ国内の病院はコロナ関連の問題に対処する
態勢を確⽴し、研究機関では呼吸器疾患の検査を⾏なうための設備も整えています。

2 月6 日にはヨハネスブルグのO.R タンボ国際空港に設置されている港湾医療サービス機関が
スクリーニング検査の追加措置に踏み切り、港湾防疫係員による機内での体温スクリーニング
を開始。係員による降機の指示があるまで乗客は座席を離れないよう求められています。

南部アフリカ観光サービス協会(SATSA: Southern Africa Tourism Services Association)
がこれまでに取りまとめた情報によると、追加のスクリーニング検査は以下の航空会社が乗り
入れているフライトで重点的に実施されている模様︓

●キャセイパシフィック航空
●シンガポール航空
●香港航空
●エミレーツ航空
●エティハド航空
●カタール航空

他の国際線のフライトについては、港湾防疫係員が客室乗務員と連絡を取りながら、機内にお
ける健康上のリスクを確かめたうえで検査の要否を判断しています。

O.R タンボ国際空港の港湾医療サービス機関による発表資料の全⽂(英⽂)はコチラで案内さ
れています。

救急医療センター
南アフリカ保健省では新型コロナウィルスの世界的な感染拡⼤に対処するために救急医療セン
ターをすでに設置しています。

南アフリカ各地に設けられた救急医療センターには新型コロナウィルス対策を専⾨とする医療
スタッフが従事。さらに南アフリカ保健省では救急医療センターに加え、全9 州に感染者を隔
離したうえで治療を施すための医療センターとして以下の病院を定めています︓

●Polokwane Hospital in Limpopo
●Rob Ferreira Hospital in Mpumalanga
●Charlotte Maxeke Hospital, Steve Biko Hospital and Tembisa Hospitals in Gauteng
●Grace Hospital in KwaZulu-Natal
●Klerksdorp Hospital in the North West
●Kimberly Hospital in the Northern Cape
●Pelonomi Hospital in the Free State
●Livingstone Hospital in the Eastern Cape
●Tygerberg Hospital in the Western Cape

NICD は救急医療センターを通じて、対応ガイドラインのアップデートや医療専⾨家向けの指
導、ウィルス検査の対象範囲の拡⼤に関する措置を講じるとともに、南アフリカへの新型コロ
ナウィルス感染拡⼤を効果的に阻止するためにさらなる態勢の強化が図られます。

旅⾏キャンセル料の免除
新型コロナウィルス感染症の広がりを受け、航空会社や旅⾏会社の中には申し込み済みの旅⾏
のキャンセル料を免除しているところもありますが、予約の変更や取り消しへの対応は各社の
判断を確認する必要があります。

感染の状況は急速に進展しており、どこまで広がるのか予測するのは困難な状況となっていま
す。

SATSA では中国政府による旅⾏禁止措置を不可抗⼒として中国人旅⾏者に対するキャンセル
料免除に踏み切った会員の決断は、南アフリカのブランドイメージを守ることにも繋がるとし
て支持しています。また同協会では中国以外の国々からの旅⾏者もキャンセル料の免除を求め
ていることを認識しているものの、これらの旅⾏者に対しては約款に基づくキャンセル料の全
額支払いを避け、違約⾦の軽減を図るためにも渡航の延期を検討するよう呼び掛けています。

SATSA では会員に向けて新型コロナウィルスの感染に関連する最新情報の提供を続けるとと
もに、会員のメールによる問い合わせ窓口(communications@satsa.co.za)を設けていま
す。

なお新型コロナウィルスに関する詳しい情報は以下のリンク先で提供されています。
NICD – Is South Africa prepared for Coronavirus
NICD – What is the Coronavirus
NICD – Top tips for preventing the Coronavirus
WHO – Coronavirus Resources