Spot 南アフリカ観光スポット

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オウル・ルートでマウンテンバイクに興じる

東ケープ州にあるオウル・ルート(Owl Route)は曲がりくねった未舗装道路が全長50kmにわたって続くマウンテンバイクコースで、フクロウの家(Owl House)と称されたニュー・ベセスダ(Nieu Bethesda)の街の有名な美術館へと続いています。フクロウの家にはヘレン・マルティンス(Helen Martins)とコース・マルガス(Koos Malgas)の興味深い作品が展示されています。

マウンテンバイクに乗って美術や歴史の魅力に触れたいなら、グレート・カルー地方のオウル・ルートへ足を伸ばし、有名なふくろうの家の美術館を訪ねてみてはいかがでしょうか。

スネーウバーグ(Sneeuberg)山脈を通るこのルートは適度に平坦で、肉体的挑戦というよりは自然景観と静けさを楽しむ小旅行となります。

ニュー・ベセスダはポートエリザベスから北へ約300kmの地点にある小さな田舎町。1870年代にB.J.ピナール率いる革新的な農民一行がこの地へと移り住み、自分たちの農場を「アイトカイク(見張り)」と名付けました。農民たちの子孫の多くは今でもこの辺りの名士で、自転車で通りがかると手を振って歓迎してくれます。街にはカルー地方独特の大空が広がり、埃っぽい大きな通りには石造りの側溝が設けられています。美しい夜空を妨げる街灯は1つもなく、澄んだ空気の新鮮さを感じとることができます。

歴史的な魅力が備わるニュー・ベセスダは、最新の技術やシステムの導入を拒み続けてきました。そのため街には銀行もなく、クレジットカードの読み取り機やガソリンスタンドもありません。昔ながらの暮らしの魅力が大切に守られたこの街に滞在すると、過去にタイムスリップしたような体験が楽しめます。

手つかずの乾燥した草原に囲まれた街の特徴は魅力溢れる古い街並みで、1905年に始まったオランダ改革派教会の建物が並んでいます。この周辺は自然愛好家にとっての楽園でもあり、高緯度の半砂漠地帯には世界で最も多くの種類の多肉植物が生育するとともにワシ、アフリカクロトキ、ヘビクイワシ、オオアオサギ、フラミンゴ、カワウソ、リクガメ、オオミミギツネ、クードゥー、スプリングボック、リードバック、ヌー、ヤマネコ、ツチブタといった動物が生息しています。

今日ではアート関連産業が主力となり、街には工房やギャラリー、陶器や彫刻を配置した庭園があちこちで見受けられます。中でも最も有名なのが、今は亡きヘレン・マルティンス(Helen Martins)によるフクロウの家。フクロウの家の美術館はニュー・ベセスダの人気スポットで多くの旅行者を魅了しています。キャメル・ヤードと呼ばれる庭園にはアソル・フガードの戯曲『メッカへの道』に触発されて創作活動を続けたヘレン・マルティンスによる彫刻作品が多数展示されています。

歴史家はマルティンスを「独りでいるのを好む、類い稀な才能と情熱を持った人物。後半生をセメントとガラス、針金の彫刻制作に捧げた」と評しています。フクロウとラクダがマルティンスが特に好んだ題材であったことは明白です。光と色を採り入れた装飾芸術に始まり、反射と空間、光と闇、多様な色相による相互作用に惹きつけられていきました。この場所を訪れると作品から放たれる魅力に圧倒されるに違いありません。

美術、ハイキング、バードウォッチング、マウンテンバイク、乗馬、野生動物との出会い、天体観測などが楽しめるニュー・ベセスダでは退屈することは決してありません。

【旅の計画に役立つヒントと情報】

◆問い合わせ先
ニュー・ベセスダ地域観光局(Nieu Bethesda Community Tourism Organisation)
電話:+27 82 865 2699

◆アクセス
ニュー・ベセスダの最寄りの空港は車で4時間ほどのポートエリザベス空港。ニュー・ベセスダへはN9号線のアバディーンからミドルバーグまでの区間に設けられている標識に従って進んでください。

◆ベストシーズン
フクロウの家は12月25日を除いて年中無休で営業。

◆滞在期間
オウル・ルートは1日あれば十分に見て回れますが、周辺の魅力を堪能するには最低1泊は必要。

◆持ち物
ニュー・ベセスダには銀行やATMがないので必要な現金を用意すること。街にはガソリンスタンドもないのでお出かけの際には車のガソリンを満タンにしておきましょう。

◆宿泊施設
ニュー・ベセスダには自炊式の宿泊施設があります。詳細はニュー・ベセスダ地域観光局の公式ウェブサイト(https://nieubethesdatourism.co.za)でご確認ください。

◆食事
カルー・ラム(Karoo lamb)では心温まる本格的なカルー料理が楽しめます。おいしい農家風ランチが味わえるトゥー・ゴーツ・デリ(Two Goats Deli)もおすすめ。

◆イベント
ニュー・ベセスダでは毎年アート・フェスティバルが、また農家では定期的にマーケットが催されています。詳細はニュー・ベセスダ地域観光局の公式ウェブサイトでご確認ください。

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