Spot 南アフリカ観光スポット

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ヨハネスブルグのブラームフォンテーン地区

ブラームフォンテーンは地元ヨハネスブルグの人々に「ブラーミー」の愛称で親しまれている街。ヨハネスブルグ市における行政の中心地であるとともに、南アフリカの憲法裁判所や最高学府であるヴィットウォーターズランド大学、オフィス街、学生寮、レストラン、アウトレット店、学校、劇場、ホテルなどが立ち並び、多様な文化が放つ活気と躍動感に満ち溢れています。

地方政府は2002年、ブラームフォンテーンのロケーションと機能が地元経済の発展にとって重要であることを認識したうえで、民間からの多額の投資を活用してこの地域の再開発計画に着手。都市改善地区としてブラームフォンテーンでは治安と環境保全に向けた施策として、目を引く制服に身を包んだ保安部隊や駐車場警備員、監視カメラなどを配備するなど、街の緑化に向けた広範な取り組みが展開されています。

躍動感と多面性を備えたブラームフォンテーンは「シティ・オブ・ゴールド(ヨハネスブルグの呼称)」を訪問の際にぜひとも足を運んでもらいたい場所。寂れた商業地区だった以前の姿はソーホー形式のオフィス街へと変貌を遂げ、小洒落たホテルやアートギャラリー、粋なバー、クラブ、レストランなどが軒を連ねる人気のエリアへと進化しています。

ブラームフォンテーンの魅力は、1906年開業のロード・ミルナー・ホテル(Load Milner Hotel)のような歴史的名所とヘアサロン、新聞の売店、ファストフード店、スパーザ(南アフリカのコンビニ)やカフェといった現代のアフリカとが渾然一体となっている点にあります。

ブラームフォンテーンにはネルソン・マンデラ橋、コンスティテューション・ヒル(Constitution Hill)、ヨハネスブルグ・プラネタリウム、そして前衛的なインテリアデザインやアート、ファッション、映画制作などを手がける新世代クリエイターが集う現代的スペースとして知られる70ユタ(70 Juta)といった見どころが満載です。

アート&エンターテイメント
南アフリカのアーティストや音楽家にとってブラームフォンテーンは発表の場であり、国内有数の劇場であるジョーバーグ劇場(Joburg Theatre)が設けられています。毎日1,200人以上が訪れる劇場内にはネルソン・マンデラ劇場も併設されており、南アフリカ内外の優れた演劇作品が常に上演されています。劇場近くにある国立芸術学校は演劇界の発展に貢献する音楽家やパフォーマー、俳優などを多数輩出し、ブラームフォンテーンならではの躍動感に満ちた文化的風潮を育んでいます。

様々なストリート・アートで溢れかえるブラーミーでは国内外のアーティストが活動を繰り広げており、その中の一人であるシェパード・フェアリー(Shephard Fairey)は、アパルトヘイトへの抗議活動であるパープルレイン・プロテストの25周年を祝い、この地区を見守る巨大なネルソン・マンデラの壁画を描きました。

食事と飲み物
ブラームフォンテーンの夜は、自由に羽を伸ばして陽気に楽しめます。街には豪華なラウンジやギャラリー、洗練されたバー、クラブ、奇抜な飲食店、お洒落なホテルなどが点在しています。レストランやショップが続々と誕生する様子には驚かされるばかり。今や人気の的に成長したネイバーグッズ・マーケット(Neighbourgoods Market)は週末、時には平日の夜にも催され、誰もが大満足する食べ歩きが楽しめます。かつて都市の衰退を象徴していた郊外の街は、「ブラーミー」として復興し、ヨハネスブルグを代表する観光名所にまで成長を遂げるばかりか、流行の最先端を走る文化の発祥地としても脚光を浴びています。

【旅の計画に役立つヒントと情報】

◆問い合わせ先
ブラームフォンテン管理地区(Braamfontein Management District)
電話:+27 (0)11 833 4053

◆アクセス
O.R.タンボ国際空港からヨハネスブルグ/プレトリアの最初の出口を降りたらR24号線をしばらく進み、ギルーリー(Gillooly)のインターチェンジで左側レーンからN3号線に入ります。その後、ゲルデンヒュイス・インターチェンジ(Geldenhuys Interchange)でフランソワ・オベールホルツァー(Francois Oberholzer)からM2号線に入り、クラウン・インターチェンジ(Crown internchange)で左レーンからM1号線に入ります。そしてスミット・ストリート(Smit Street)でM10号線へ降りてください。

◆周辺情報
すぐ近くにはニュータウン、9kmほど離れた場所にはゴールド・リーフ・シティやアパルトヘイト博物館があります。南アフリカ国歌『神よ、アフリカに祝福を』を作曲したイノック・マンカイ・ソントンガは、ブラームフォンテーン墓地に埋葬されています。5kmほど離れたヨハネスブルグ中心部にある50階建てのカールトン・センター(Carlton Centre)では最上階まで上ってみましょう。フォーズバーグ(Fordsburg)やオリエンタル・プラザ(Oriental Plaza)ではショップも楽しめます。

◆ツアー
ヨハネスブルグ市内観光を専門に扱う旅行会社Past Experience(パスト・エクスペリエンス:電話 +27 11 678 3905/Eメールpast.experiences@hotmail.com)ではオリジンズ・センター、ジョーバーグ劇場、コンスティテューション・ヒルなどを巡るガイド付きツアーを催行(要予約)。

◆周辺地域
車を利用するのが便利ですが、体力に自信があればブラームフォンテーンのほとんどの名所は徒歩で見て回れます。コンスティテューション・ヒルには大型駐車場が併設されており、ヴィットウォーターズランド大学のイェール・ロード駐車場を利用すれば大学内の博物館、ギャラリー、劇場はもちろんプラネタリウムやオリジンズ・センターを訪れる際に便利です。

◆滞在時間
午後でも、週末でも、訪れたい場所に応じて好きな時間帯を選んでください。

◆宿泊施設
ラムヌ(Lamunu)は小洒落たブティックホテル。パークトニアン(Parktonian)とデボンシャー(Devonshire)はクラシックなホテル。ヨハネスブルグの宿泊施設に滞在すれば、ブラームフォンテーンへは車で行けます。

◆食事
ブラームフォンテーンではファストフードからコンテンポラリーな高級料理店まで様々な選択肢が揃っています。ブリッジ地区のカフェ・デ・ラ・ヴィ(Café de La Vie)、ホテル・ラムヌのラ・メニュー・カフェ(La Menu Café)、70 ユタのポスト・デリ・アンド・カフェ(Post Deli and Café)、ナリーナ・トロゴン(Narina Trogon)、SPカフェなどがおすすめ。クラブでカクテルを楽しみたければキッチナーズ・カルヴァリー・バー(Kitchener’s Carvery Bar)、ワン・バー(One Bar)、S-Bar、ザ・グローヴ(The Grove)、シンプリー・ブルー(Simply Blue)など。

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★ご存知ですか?

ヴィットウォーターズランド大学には一般公開されている古生物学、自然科学、地質、建築、ロックアートやファインアートに関する博物館や劇場などが併設されています。