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サファリの見どころはビッグファイブだけじゃない! 愛嬌たっぷり アグリーファイブ

南アフリカのサファリで人気の動物として最も良く知られているのは、ライオン、サイ、ゾウ、バッファローそしてヒョウの「ビッグファイブ」と呼ばれる大型野生動物。ほかにも多種多様な野生動物が生息している南アフリカですが、皆さんはアグリーファイブと呼ばれる動物たちをご存知でしょうか?なにかとビッグファイブばかりが注目されがちですが、今回は不名誉にも「ブサイクな動物」と称されている愛嬌ある姿を見せてくれる彼らについてご紹介します。

アグリーファイブはハイエナ、アフリカハゲコウ、ハゲワシ、イボイノシシそしてヌーを含む、ちょっと風変わりな動物たちのことです。イボイノシシは、ディズニー映画のライオンキングに登場したプンバというキャラクターでご存知の方もいるかもしれません。目の下に大きな突起物があるのが特徴で、泥地の中で横になって全身に泥パックをするのが大好きです。

お次は、その細すぎる脚、怒り肩、短い首、そしてがっしりとした胸からお世辞にも魅力的なプロポーションとは言えないヌー。しかしながら、ちょっと変わった顔ひげのような毛で顔が覆われているオジロヌーを含め、なんとも愛嬌ある表情を見せてくれのが特徴です。

ハイエナは、彼らの捕食シーンや食べ物をあさる様子から、数多くのアニメーションや野生動物のドキュメンタリーなどですっかり悪役のイメージを定着させてきました。肩やアゴあたりに力が入っているように見えて、手足は慌ててあとから付け加えたかのようなか細さのある少し奇妙な見た目。メスとオスの見極めが非常に難しいと言われていますが、あえて言えばメスの方が少し大きく、オスよりも堂々としているところが違いなのだとか。彼らをよく知る研究者たちはハイエナを絶対的に美しい動物であると言います。

ハゲワシとアフリカハゲコウはともに、ハイエナと同様他の動物の食べ残しや死肉をエサにしていることから、少し恐ろしいイメージがあるかもしれませんが、彼らはブッシュにおける動物の死骸を片付けて環境を守る管理人のような役割を担っています。

アフリカハゲコウはコウノトリ科の鳥で、ピンク色の頭と首には簡単に水浴びができるように羽がありません。美しい外見とは言いがたいのですが、彼らの長い羽に朝日がきらりと輝く様子はなんとも素晴らしいものです。また、ハゲワシが大きな翼を広げて空を飛ぶ様子はただそれだけで美しく、特にケープハゲワシの高貴な姿は息をのむほどです。驚くことにハゲワシの多くは非常にきれい好きと言われていて、餌付けされているケープハゲワシを水浴びさせるとベビーパウダーのような香りがするとも言われているのだそうです。

南アフリカでサファリを体験するなら、ビッグファイブだけでなく、アグリーファイブも見たい野生動物のリストに加えてくださいね!

★ご存知ですか?

南アフリカは世界的にみても生物学的に豊かであることから「メガ・ダイバース(想像を絶するほどの多様性)」を誇る国の一つと言われています。