サザーランドでの宇宙との出会い

サザーランド（Sutherland）に陽が沈むと、地球を取り巻く夜星観察の時間が訪れます。北ケープ州サザーランドは地球上で宇宙の姿を最も美しく眺められる場所に数えられています。

南半球での星の観測に適している南アフリカのサザーランドは世界的に有名な天文学の拠点。人影まばらなアッパー・カルー（Upper Karoo）地方に広がる大自然の美しさに加え、街から14km離れた山の頂上には南アフリカ大型望遠鏡（SALT）が設置されています。

天の川の眺めを堪能した後はサザーランドの街を散策。この街はオランダ改革教会と農業を営む開拓者たちによって1855年に設立されました。

その後もこの地域では畜産業が栄える一方で、天文学ファンのお気に入りスポットとして知られるようになりました。

魅力いっぱいのサザーランド周辺では日中に青空が広がり、夜には格別な体験が楽しめます。この辺りは南アフリカの冬で最も気温が低い場所ですが、じっくりと時間をかけてローストされたラム・シャンクというカルー地方の伝統的な夕食をいただけば身体もお腹も暖まります。

サザーランドはダイヤモンドが発見された南アフリカ最南の地としても知られ、今なお古区からのダイヤモンド採掘地が残されています。

アウトドア派にも人気のサザーランドでは乗馬やハイキングをはじめとした様々なアクティビティが体験できます。

天文台を訪問の際には、6,600万年前に噴火した火山、サルペターコップ（Salpeterkop）へ足を伸ばしてみてください。ここは赤道の南側で最後に噴火したアフリカの火山として知らせています。

サザーランドは南アフリカ出身の2人の著名な詩人と作家、NPファン・ウィク・ロウ（NP Van Wyk Louw）とWEGロウ（WEG Louw）の生まれ故郷でもあります。サザーランドのロウ博物館（Louw Museum）には1912年から1950年まで使用されていた古い遺体用の台車（lykswa）など、興味深い品々が展示されています。

サザーランドでは美しいカルー地方と南アフリカで最もチャーミングな小さな街の魅力に触れながら、火星や金星の探索や天の川に飛び込んだ気分が味わえます。

【旅の計画に役立つヒントと情報】

◆問い合わせ先
サザーランド観光案内所（Sutherland Tourism Information）
電話：+27 23 571 1265
Eメール：info@sutherlandinfo.co.za

◆アクセス
サザーランドはケープタウンから北東へ約370km、N1号線から100km離れた地点に位置しています。

◆ベストシーズン
冬の雪景色は一見の価値がある一方で、夏には気温が上昇しかなり暑くなることがあります。春と秋は快適に過ごせます。

◆地域周辺
周辺にはタンクワ・カルー国立公園（Tankwa Karoo National Park）をはじめ、自然保護区や動物保護区が多数点在しています。

◆滞在期間
少なくとも数日、周辺エリアの魅力も楽しむならプラス数日の滞在が必要。

◆宿泊施設
サザーランドには手頃なB&Bやバックパッカー向けの施設から豪華ホテルやロッジまで様々な宿泊施設が揃っています。