Spot 南アフリカ観光スポット

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昔懐かしいキンバリーの路面電車でタイムトリップ体験

ダイヤモンドラッシュに沸いたワイルド&クレイジーな時代、キンバリーには一獲千金を夢見て多くの人々が世界中からやって来ました。キンバリーはアフリカ大陸で初めて街灯が設置された街で、1887年にはトラムが開通しました。

キンバリーのビンテージトラムの歴史は、この街がアフリカの「輝かしい大都市」だった頃まで遡ります。ダイヤモンドラッシュで賑わうキンバリーには世界中から探鉱者が訪れ、1871年にダイヤモンドが発掘された丘をあの有名なビッグホールへと変貌させました。

ビッグホール周辺には商店、酒場、住宅、賭博場、ダンスホールなどが続々と誕生し、キンバリーは冒険者、詐欺師、ごろつき、夜の女性のたまり場となりました。1887年には拡大し続けるビッグホールへと労働者を運ぶトラムが開通し、街の賑わいは絶頂期を迎えました。

このビンテージトラムでは現在、ビッグホール周辺を走る約20分間の小旅行が体験できます。手入れの行き届いたトラムは昔のままのオレンジ色で、木製の椅子や両端の操縦桿も当時のまま残されています。

完成当時の様子が再現された建物に併設されたキンバリー鉱山博物館(Kimberley Mine Museum)が出発地点で、乗車券は車内で販売されています。この博物館ではダイヤモンド採鉱者が利用した「ケージ(檻)」と呼ばれるエレベーターで縦抗を下る擬似体験や臨場感あふれるダイナマイトの爆発シミュレーションなどが楽しめます。

キンバリー鉱山博物館には、この地域で初めて発見されたダイヤモンド「エウレカ」が展示されています。このダイヤモンドは南アフリカの採鉱の歴史において最も重要な宝石に他なりません。

トラムは博物館を出発後、かつての縦抗や古い良き時代の雰囲気が漂うウェストエンド・バー(West End Bar)といったキンバリーの歴史にまつわる見どころを巡ります。そしてビッグホールの中を見下ろせる展望台へと向かった後に同じ道のりを引き返していきます。

【旅の計画に役立つヒントと情報】

◆問い合わせ先
ソル・プラーチェ観光局(Sol Plaatje Tourism Department)
(キンバリーの正式名称はソル・プラーチェ自治区)
電話:+27 53 830 6272
Eメール:Tourism@solplaatje.org.za

◆アクセス
キンバリーはヨハネスブルグから約470kmの地点にあります。車で向かうか飛行機を利用してキンバリー空港でレンタカーを借りるのが便利。

◆周辺のおすすめ
ゴーストツアー、ダイヤモンドフィールドツアー、マゲルスフォンテーン戦場跡への小旅行など、キンバリーでは多数のツアーが用意されています。

◆料金
ビンテージトラムの運賃は20ランド。

◆滞在期間
キンバリー市内の名所を訪ね、街の歴史や周辺の自然保護区を楽しむには3日ほどの滞在が必要。

◆宿泊施設
キンバリーには多くの高級ホテルがありますが、ダイヤモンドラッシュ当時の建物を利用した旧市街のB&Bやゲストハウスがおすすめ。

★ご存知ですか?

ビッグホールの深さは214m、外周は1.6kmにもおよびます。