普段は見れないケープタウンの表情が楽しめる テーブルマウンテンのサイクリングルート

世界で最も雄大かつ美しい山として旅人を魅了して止まないテーブルマウンテン。新・世界の自然七不思議のひとつにも数えられるテーブルマウンテンでは、ありきたりの観光だけでは物足りなさを感じる行動派の旅人にもってこいのサイクリングコースやバイクトレイルが数多く存在しています。通り一辺倒の観光コースでは見ることのないケープタウンの表情を自転車やマウンテンバイクに乗りながら楽しんでみてはいかがでしょうか。

言うまでもなく、ご自分の愛用自転車を持参しなくともケープタウン市内には自転車やマウンテンバイクをレンタルできるサイクルショップはもちろん、ダウンヒル・アドベンチャー（Downhill Adventure）のようにテーブルマウンテンへのガイド付きサイクリングツアーを手配してくれるツアー会社も数多くあります。

ご存知の通り、テーブルマウンテンはケープタウンの中心のほど近くにそびえ立っているので、目的地への方角を通行人に尋ねたりする必要はありません。クルーフネックロード（Kloofnek Road）を「テーブルマウンテンのケーブルカー乗り場（Table Mountain Cableway）」と書かれた標識に従って自転車で駆け上れば迷うことなく到着となります。

山頂へのケーブルカー乗り場にたどり着いたら、舗装道路を離れて「ローラーコースター」と称されるルートへと入っていきます。ここからは他にも山の斜面沿いに数多くのルートが存在しています。

「ローラーコースター」ルートを選択すると石切場を通り抜け、1796年に英国によって建設された要塞に着きます。そしてここからはケープタウンの南側に広がる風景を楽しみながら、ローズ記念碑を目指して自転車で駆け下りていきます。

舗装された道を好む場合は「タフェルバーグロード（Tafelberg Road）」に沿って、山の麓へと降りていくルートがおすすめ。途中、市内や海岸線が望める絶景スポットが点在しています。

多様性に富んだ植物と野生動物が生息するターブルマウンテンでは1,500種類ものフィンボスなどに加えて、様々な鳥・爬虫類をはじめダッシーと称されるイワダヌキ科の愛らしい小動物やマングース、ヤマアラシ、カメ、カエルなどにも出会えます。

南半球が夏を迎える10〜4月に期間はヘビの行動が活発になりますので少し注意が必要。テーブルマウンテンでは20種類ものヘビの生息が確認されていますので、草の茂みに入るのは避けると同時に休憩で自転車を降りる際には少し注意を払うことを心がけてください。

テーブルマウンテンの山頂一帯でのサイクリングは禁止されていますので、山頂へ向かう際にはケーブルカー、またはハイキングコースを利用することになります。なおテーブルマウンテンに近いシグナルヒルにも素晴らしいマウンテンバイクルートがあるので、ちょとワイルドに冒険を楽しみたい方はぜひトライしてみてください。