Spot 南アフリカ観光スポット

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シーフード・サファリで二つの大海の恵みを満喫

© Dirk Peters and WOSA

南アフリカ旅行で欠かせない楽しみのひとつは「食」。南アフリカでのシーフード料理探訪「シーフード・サファリ」はきっと生涯忘れることのない思い出となるに違いありません。

インド洋と大西洋というふたつの大海に面する南アフリカでは、新鮮で豊富なシーフードの数々を楽しむことができます。とりわけ長く延びる美しい海岸沿いは豊富な魚介類に恵まれており、数多くのレストランでお薦めの日替メニューが用意されています。またフィッシュモンガ―(The Fishmonger)やケープタウン・フィッシュマーケット(The Cape Town Fish Market)といったチェーン系レストランもあり全国的に人気を博しています。

南アフリカで人気の魚にはカマス科のスヌークやイエローテール系のブリやハマチ、メルルーサ、マグロやキングクリップなどが挙げられます。中でもスヌークは南アフリカで頻繁に食されている魚でスモークやパテ状にして楽しまれています。また伝統的なアプリコットのジャムを添えた料理やバーベキューのように炭火で焼き上げたものなどはケープタウンでよく見かけられます。

新鮮なエビも南アフリカ人の好物。ロブスターを茹でる米国や湯通ししたエビを冷ましてから食べるオーストラリアとは異なり、南アフリカでは温かい状態でたくさんのレモンバターやガーリックを添えていただくのが一般的。またチリとローリエ、ビールを加えて調理するエビカレーも根強い人気があります。

大西洋に面したウェストコースト沿いも評判のシーフードレストランが点在することで知られています。オープンエアのテラス席が心地よいランバーツ・ベイのムイスボスカーム(Muisboskerm)、新鮮な素材を生かしたシンプルな料理で評判のパターノースターにあるストランドローパー(Strandloper) では、サルダーニャ産の牡蠣やクレイフィッシュと呼ばれるウェストコースト産のロブスター、シーフードのブイヤベースといった人気の料理が楽しめます。

同じくウェストコースト沿いのバターノースターにある「Oep ve Koep」というレストランではカサガイやタマビキ、新鮮なムール貝や牡蠣などの貝類、アオサやサムファイアといった海藻が著名シェフのコブス氏によって芸術的に盛りつけられ、これ以上はないと言っても過言ではないほどの品々が振る舞われます。

ケープタウン観光の定番であるV&Aウォーターフロントにも本格的シーフードの大皿料理を提供する数多くのシーフードレストランがあり、ワン&オンリーリゾートホテルでは世界的に有名な「NOBU」の寿司も楽しめます。またケープタウンの中心にほど近いカークベイやホウトベイでは、フィッシュ&チップスが手頃な価格でカジュアルに楽しめたり、養殖・天然牡蠣の産地として知られるナイズナでは毎年7月にオイスター・フェスティバルが開催され、ビールやスパークリングワインとともに新鮮な牡蠣を満喫できます。

周囲に海のないヨハネスブルグでも、ケープタウンから毎日朝一番のフライトで新鮮なシーフードが届けられることから、おいしいシーフードが楽しめます。例えば、サントンのヴィラモウラ(Vilamoura)、モーニングサイドのコッドファーザー(Codfather)などは大皿のシーフード料理で評判のお店。またポルトガル料理レストランではペリペリソースという唐辛子ソースを絡めたエビやイワシ、タラの料理が楽しめます。

最後にひとつ、南アフリカでシーフードを食べるに際して、その食材の存続について少し考えてみてはいかがでしょうか。南アフリカ・サステナブル・シーフード・イニシアチブのウェブサイト(https://wwfsassi.co.za)には、絶滅が危惧される魚介類がその度合いに応じて色別に紹介されています。海に囲まれ海産物が大好物の日本人にとっては学ぶ必要があることかも知れません。

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★ご存知ですか?

5~6月頃、ダーバン近郊ではイワシを捕るために集まる地元の人々でにぎわいます。これは毎年、南極海域からインド洋を東海岸に沿って北上するイワシの大群(サーディンラン)が発生するためなのです。