Spot 南アフリカ観光スポット

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ゴールデンゲート・ハイランズ国立公園

フリーステート州で最も美しい自然景観と出会える場所のひとつで、砂岩でできた山肌が金色に輝くことで有名なゴールデンゲート・ハイランズ国立公園では、果てしなく広がる雄大な自然が奏でる美しい風景をご覧いただけます。隣国のレソトへと連なるマルチ山脈(Maluti Mountains)の麓に位置するこの公園は、息をのむ絶景と数多く残された洞窟や洞穴でも知られています。

他では目にすることができない自然景観、陽光に照らされ金色に輝く砂岩でできた崖面と露頭が魅力のゴールデンゲート・ハイランズ国立公園は、ヨハネスブルグとダーバン、ブルームフォンテーンの中間地点に位置しており、身体と心を解放して山の新鮮な空気を思い切り吸い込み、自然の力でリフレッシュを図りたいという人に最適の逃避先です。

この場所が山の魅力に満ちている理由は、レソトとの国境近くのマルチ山脈の西側の麓に位置しているという地理的条件が主因。ゴールデンゲートは南アフリカで唯一の草原から成る国立公園で、多数のシカが生息しています。

多様な草に加えて、この公園の最大の特徴には美しい砂岩の崖と露頭があります。時の経過とともに砂と雨に浸食され、多彩な色を呈した層が重なりあっています。

数百万年前は沼地のデルタだったこの周辺には恐竜が闊歩していましたが、やがて風と砂によって砂漠と化し、有名な金色の崖を築きあげていきました。さらに火山活動によってドラケンスバーグ玄武岩と呼ばれる濃い色の山頂が築かれ、豊富な鉱物の土壌が膨大な種類の草原生物群系を生み出し、国立公園に指定されたのです。この地域に50種以上の草が育成していることは、驚きに足らぬことなのです。

この地には現在、オジロヌー、エランド、ブレスボック、オリビ、スプリングボック、バーチェルサバンナシマウマが自生の草を食む傍ら、公園内の洞窟にかつて暮らしていた狩猟採集民族、サン族が使用していた通り道の上を珍しいヒゲワシが旋回しています。

古代から残る洞窟の中でも最大規模を誇るカテドラル・ケーブ(Cathedral Cave)を訪ねるツアーは見逃せない体験。バソト族の礼拝者やアングロ・ボーア戦争の難民が、それぞれの時代にこの洞窟を隠れ家としていたのです。

公園内で最も標高の高い地点にあるブランドワグ(Brandwag)の控え壁、通称リボックコップ(Ribokkop)に登ったり、1泊2日のリーボック・ハイキング・トレイル(Rhebok Hiking Trail)に挑み荒野で一夜を過ごしたり、ハゲワシ・レストラン(Vulture Restaurant)で食事を楽しんでみてください。乗馬やマウンテンバイク、ゲームドライブも体験できます。また時に立ち止まって公園のパノラマ風景を眺めたり、荘厳なまでの静けさにどっぷりと浸る時間を過ごしてください。

ゴールデンゲート・ハイランズ国立公園は、アウトドア好きの人にとってパラダイスに他なりません。ここでは美しい景観、手付かずの自然に囲まれたハイキングコース、古代からの歴史、華麗な野生動物など多彩な魅力に出会えます。フリーステート州での観光にこの場所は絶対に外せません。

【旅の計画に役立つヒントと情報】

◆問い合わせ先
南アフリカ国立公園局予約センター(SANParks Reservations)
電話:+27 12 428 9111
Eメール:reservations@sanparks.org

◆アクセス
ヨハネスブルグからN3号線をハイデルベルグ(Heidelberg)、ダーバン(Durban)方面へと向かいます。ビリアーズ(Villiers)の手前でバール川(Vaal River)を渡り、左の横道よりR26号線へと入り、N3号線と交差する橋を右折し、R26号線をフランクフォート(Frankfort)へ進みます。さらにフランクフォート手前のT字路を右折後にフランクフォートを通過し、ウィルヘ川(Wilge River)を渡ります。レイツ(Reitz)・トウィーリング(Tweeling)の標識を左折し、R26号線をそのまま進み、ベスレヘム(Bethlehem)を通過してダーバンに向かうN5号線に入ります。ベスレヘムから5kmほどの地点を右折し、クラレンス(Clarens)・ゴールデンゲート行きの道(R712号線)に入ります。

◆ベストシーズン
南半球の春(9~10月)と夏(12~2月)が公園の散策に最適の季節。寒さが苦にならず雪山を楽しみたい人は冬の訪問がおすすめ。

◆周辺のおすすめ
マス釣り、ゴルフ、熱気球、急流ラフティング、モーターバイク、四輪バイク、マウンテンバイク、クラレンスのアーティスト村への訪問などがおすすめです。

◆おすすめのツアー
バソト文化村(Basotho Cultural Village)では、この山地を故郷とする人々の文化に触れることができます。ファン・リーネン家の墓地も訪ねてみましょう。

◆滞在期間
ゴールデンゲート・ハイランズ国立公園は半日ツアー、1週間の長期滞在のいずれでも楽しめます。

◆持ち物
ゴールデンゲート周辺の天候は変わりやすく、夏は温暖で乾燥していますが、午後になると雷がしばしば発生します(11~2月)。冬は冷え込み、気温が氷点下になることもあります。冬の間は公園内で定期的に雪が降ります。山岳地帯なので時に強風が吹くこともあります。丈夫で歩き慣れたウォーキングシューズと、夏なら涼しく軽量の服装、冬なら暖かい服装が必要です。ハイカーは帽子と日焼け止め、十分な飲料水を用意してください。カメラと双眼鏡も忘れずに。

◆宿泊施設
ブランドワグ・ホテル(Brandwag Hotel)の他、グレン・リーナン・レストキャンプ(Glen Reenan Rest Camp)には自炊設備が整ったロンダべル(円形屋根の小屋)、ゲストキャビン、キャンプ施設があります。標高2,200mにある人里離れたハイランズ・マウンテン・リトリート(Highlands Mountain Retreat)のエコロジーな丸太小屋や、歴史あるノールト・ブラバント(Noordt Brabant )の自炊式ゲストハウスも公園内にあります。また近くのクラレンスにも多数の宿泊施設があります。

◆食事
バソト村の文化ツアーでは伝統料理のランチをお試しください。途中の農場の牛舎に立ち寄れば、手作りの新鮮な農産物が味わえます。クラレンスではフリーステート州のブルコス(アフリカーンスの伝統的農場料理)から、ヨーロッパ風のシックなカフェでの軽食までバラエティに富んだ食事が楽しめます。

◆おすすめのイベント
毎年恒例のチェリー・フェスティバルは11月頃にフィックスブルグ(Ficksburg)で開催されます。クラレンス・マウンテンバイク・チャレンジ(Clarens Mountain Bike Challenge)は5月、フーリーズブルグ(Fouriesburg)のアスパラガス・フェスティバル(Asparagus Festival)は9月頃に開催されます。

◆おすすめの買物アイテム
フリーステート州東部のまばゆい日差しに誘われて、クラレンスへやってきた多くの有名アーティストによる作品が市内に軒を連ねるギャラリーで販売されています。

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★ご存知ですか?

ゴールデンゲート・ハイランズ国立公園では1973年に三畳紀の恐竜の卵の化石が発見されています。