Spot 南アフリカ観光スポット

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ヨハネスブルグのSABワールド・オブ・ビア

写真提供:SABワールド・オブ・ビア www.worldofbeer.co.za

ヨハネスブルグのニュータウン文化地区(Newtown Cultural Precinct)にある南アフリカ醸造社(South African Breweries)のSABワールド・オブ・ビア(SAB World of Beer)は、ビール醸造の歴史を存分に魅せてくれる場所で、ヨハネスブルグの見どころのひとつにも数えられています。ワールド・オブ・ビアの開業は1995年。記念すべきこの年は、南アフリカが民主主義国家に生まれ変わり、地元開催のラグビーワールドカップの決勝戦でオールブラックスを破って優勝
を果たし、南アフリカ醸造社がビール醸造を初めて100周年を迎えた年でもありました。

ビールの歴史を今に伝えるSABワールド・オブ・ビアは、3D映像やホログラム、サラウンド音響を備えた大型スクリーンを駆使しながら、南アフリカ人が大好きなビールを物語風に紹介するアトラクションとして人気を集めています。SABワールド・オブ・ビアを見て回れば、この施設が南アフリカの最優秀観光アトラクションに2 度も選ばれた理由が分かるに違いありません。興味を掻き立てながらインタラクティブに楽しめるツアーでは、ビールの豊かな歴史を振り返り、様々な場所や時代においてビールが果たした文化・社会・経済的役割を解き明かています。

SABワールド・オブ・ビア」では約90分におよぶ施設内のツアーが用意されており、冒頭では世界的に有名な南アフリカのビール、キャッスル・ラガーを世に送り出した醸造マスターで、今日のSABの繁栄の基盤を築いた人物として知られるチャールズ・グラス氏が訪問者を暖かく迎えてくれます。

これに続いて訪問者は、多彩なエンターテイメントの要素が巧みに盛り込まれた施設内で、ビールに関する興味深い展示を見学。エジプトで発見されたビール作りの最古の痕跡から、ゴールドラッシュの到来とともにホンキートンクの音楽で賑わったヨハネスブルグのビアホールに至るまでの歴史の変遷を楽しく学びます。

ツアーに際して、訪問者はアフリカ流のビール製造にまつわる秘訣を学ぶとともに、モロコシを原料とした伝統的なビールを試飲。そしてボヘミアの石造りの街に暮らす世界的醸造家のジョセフ・グロール氏がいかにして世界で初めて透き通った金色のビールの製造に成功したかを学ぶとともに、シェビーンと称される典型的なタウンシップの居酒屋の雰囲気を体験。さらに敷地内の温室ではビールの原料となる植物についての知識を深めていきます。そして最後は実際のビール醸造の過程を順番に辿り、仕上げにタップルームで冷たい2杯のビールをいただきます。

ヨハネスブルグを訪問の折には、文化・エンターテイメントの発信基地として人気を集めるニュータウン地区の散策を兼ねて、南アフリカ醸造社が所有・運営するSABワールド・オブ・ビアにお立ち寄りください。ビール愛飲家ならずともきっとお楽しみいただけるに違いありません。

旅の計画に役立つヒントと情報

◆問い合わせ先
SABワールド・オブ・ビア
電話:+27 11 836 4900

◆アクセス
SABワールド・オブ・ビアはヨハネスブルグのダウンタウンのニュータウン文化地区の中心、タクシーやバスが走る主要路線沿いにあります。ウェブサイトにある地図で詳細な行き方を確認してください。

◆ベストシーズン
ワールド・オブ・ビアの営業時間は火〜土曜日の午前10時から午後6時。最後のツアーの開始時刻は午後5時となります。

◆地域周辺
ニュータウン地区には人気のライブハウスの他、有名なマーケット・シアター(Market Theatre)やグラマドラス・レストラン(Gramadoelas restaurant)などがあります。

◆料金
大人65ランド、17歳以下の子供15ランド。

◆滞在時間
ツアーの所要時間は90分。

◆食事
ワールド・オブ・ビアに併設されたタップルーム・パブ(Tap Room pub)ではパブスタイルの軽めのランチが楽しめます。ニュータウン地区にはファストフードから高級料理までの幅広い飲食店が揃っています。

◆おすすめの買物アイテム
ワールド・オブ・ビアのギフトショップ、タンカード&トグ(Tankards and Togs)では、各種ビールブランドの関連商品、ビール関連品、スポーツアクセサリーなどが販売されています。

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★ご存知ですか?

ウムクォンボティ(Umqombothi)はモロコシを原料とするアフリカの伝統的ビールとして人気があります。