Spot 南アフリカ観光スポット

Spot 南アフリカ観光スポット

南アフリカの歴史を概観 フリーダムパーク

1994年に人間の尊厳と権利、自由を礎に民主主義国家として新たな一歩を踏み出した南アフリカで、ぜひ訪れてもらいたいのがフリーダムパーク。自由を勝ちとるための闘争が繰り広げられた歴史の象徴として、そしてその激動の歴史の中で犠牲となった人々への敬意を表するために建てられたフリーダムパークは、南アフリカの歴史を概括する壮大な記念公園です。

南アフリカ政府による一大プロジェクトとして建設されたフリーダムパークは2007年の一般公開以降も、自由と人権の尊重というテーマに基づいた多面的な遺産区域として、幾度にもわたる段階を経て//hapo、Moshate、S’khumbuto、Uitspanplek、Isivivane、さらにPan African Archives、Tiva and Vhuaweloという展示エリアで構成された公園を形成しています。

公園の中心となるS’khumbutoには、現在の南アフリカが形成される上で重要な出来事となった8件の闘争による犠牲者の名前が刻まれた700メートルにもおよぶ巨大な建造物Wall of Names、段状の着席スペースが特徴的な2,000人収容の円形劇場、 犠牲者を偲ぶサンクチュアリー、 歴史に名を残すことなく亡くなった無名の英雄を追悼するEternal Flame, 自由への闘争において歴史上極めて影響力のあった模範的なリーダーたちについて学べるGallery of Leaders, そして200本もの柱が空に向かって伸びるReedsが併設されています。中でも南アフリカの国家再生を表し、プレトリアのほぼどこからでも眺めることのできるReedsはフリーダムパークの象徴にもなっています。歴史的で思想的かつ精神的でもある複雑なテーマをより理解するにはガイドが案内するツアーへの参加をお勧めします。

何かを意図するかのようなフリーダムパークの独創的設計は、36億年前の地質学的起源まで遡るこの国の歴史を改めて認識するとともに、南アフリカの歴史上で起こった象徴的な出来事と建築的要素を巧みに組み合わせているのです。償いという意味合いも有しているフリーダムパークは南アフリカにおける過去の偏見や社会通念を晴らし、寛容と癒しをもたらしています。

サルフォコップの丘上に52ヘクタールもの広さを有するこの自由の聖地=フリーダムパークは、プレトリアの街並みを360度のパノラマビューで望むことができるスポット。この公園から地平線を背景に、ボーア人開拓者の苦難の歴史を讃えた記念堂であるフォールトレッカーモニュメントと南アフリカ大学を眺められるのも決して偶然ではありません。フリーダムパークの設計士が込めた、訪問客に新たな手法で南アフリカの新しい歴史を見て欲しいという願いの表れに他なりません。

null

★ご存知ですか?

Wall of Namesには約75,000人もの名前が刻まれています。