プレトリアで楽しむグルメ体験
ヨハネスブルグから北へ50キロメートルほどの地点に位置するプレトリアは、政府機関や官庁、諸外国の大使館が集結する南アフリカの行政の首都。南アフリカにおける外交の拠点であることから、この街では世界各国の食文化に触れることができます。インドネシア料理、モロッコ料理、フランス料理、日本料理、あるいは地元の南アフリカ料理でも、選ぶのに困ってしまうほどバラエティ豊かな飲食店が軒を連ねています。
プレトリアで体験できる魅力のひとつは、食べて飲んで陽気に過ごすこと。街のいたるところで“ごちそう”にありつけます。世界各国の外交官が数多く暮らすプレトリアでは、様々な文化圏の良質な高級料理が堪能できます。各国が誇る洗練された料理は、選ぶのが大変なほど多くの選択肢が提供されています。
ベルギー料理が食べたければ、シェフを務めるダニエル・ルーシュが経営するラ・マドレーヌ(La Madeleine)がおすすめ。プレトリア有数の歴史を誇る高級レストランのひとつです。最近、娘のアンヌがキッチンに加わり、シェフは伝統料理のレパートリーに若い世代ならではの感性を活かした料理法も採り入れています。
イタリア料理が好みなら、地中海料理の絶品の数々と活気であふれるリトローボ・リストランテ(Ritrovo Ristorante)は外せません。最初のアンティパスタ(前菜)の一口から、デザートのザバイオーネの最後の一口まで、ジョバンニとフォルトゥナートのマッツォーネ親子が提供する料理は、決して期待を裏切りません。
ゼマラ(Zemara)ではコンゴ料理が味わえます。シェフのジャッキー・ピカードは、ヤシの実で風味を加えたアンテロープ(レイヨウ)の蒸し焼き、ティラピア(スズキ)のロースト、プランタン(料理用のバナナ)の揚げ物といったメニューでもてなしてくれます。
カレー好きには、アルカディア(Arcadia)にあるオリエンタル・パレス(Oriental Palace)がおすすめ。この店ではアルコール類は飲めませんが、ナンと合わせてビンディゴシュツ(オクラのカレー)を口にすると、天にも昇るような気分が味わえます。
アフリカーンスの伝統料理ブルコスを食べてみたい方は、フォールトレッカー記念碑(Voortrekker Monument)内に併設するモニュメント・レストラン(Monument Restaurant)で、日曜日のビュッフェがおすすめです。ここでは他にはない独特の味わいを手頃な価格で堪能できます。毎週日曜日になると、メインの肉料理を含む3品のコース料理を求めて400人を上回る人が来店します。
【旅の計画に役立つヒントと情報】
◆問い合わせ先
ラ・マドレーヌ(La Madeleine)
122 Priory Road, Lynnwood Ridge, Pretoria
電話:+27 12 361 3667
Eメール:info@lamadeleine.co.za
リトローボ・リストランテ(Ritrovo Ristorante)
103 Club Ave, Waterkloof Heights, Pretoria
電話:+27 12 460 5173
モニュメント・レストラン(Monument Restaurant)
Voortrekker Mounment, Eeufees Road, Pretoria
電話:+27 12 321 6230
オリエンタル・パレス(Oriental Palace)
The Colosseum Hotel, 410 Schoeman Street, Arcadia, Pretoria
電話:+27 12 322 2195
Eメール:info@colosseumhotel.co.za
◆アクセス
プレトリアへはヨハネスブルグから国道N1号線で約45分の地点に位置しています。
◆おすすめツアー
プレトリア市内の半日観光ツアーに参加して、ユニオンビル(Union Buildings)やフォールトレッカー記念碑などの史跡を訪ねてみましょう。
◆予算
レストランによって様々。一般的なハンバーガーとポテトにビールの組み合わせなら、ステーキハウスで約75ランド。高級レストランのメインディッシュなら150ランドほどです。
◆宿泊施設
プレトリアには外交官御用達の洗練されたシティホテルやゲストハウス、B&Bが数多く揃っています。
◆食事
世界各国の料理が堪能できますが、滞在期間中に少なくとも1回は本格的アフリカ料理を味わってみてください。
◆ショッピング
食事にぴったりの南アフリカ産ワインがオススメです。
★ご存知ですか?
プレトリアには100カ所以上の大使館と高等弁務官事務所が点在しています。