ズールー族の伝統儀式
エショウェ(Eshowe)にあるズールーランドではヘビ祭り、ズールー族の少女数千人が参加するリードダンスやシェンベ(Shembe)といった大規模な伝統文化行事が催されています。
ズールーランドでは一風変わった儀式や伝統行事が数多く執り行われており、ガイド付きツアーに参加することで、これらの儀式に立ち会うことができます。
2月にエショウェを訪ねると、ズールー族の初期の王によって催された「初収穫の儀式(First Fruit Ceremony)」と呼ばれる祭事に立ち会えます。この特別なイベントはケケケ(Khekhekhe)と称される地元のサンゴマ(伝統的祈祷師)によって執り行われ、毒ヘビが使用されます。
ツゲラ川(Tugela River)近くで暮らすKhekhekhe(本名:Zizwezonke Mthuthwa)は、仲間のサンゴマを招いて毎年2月23日にこの儀式を行います。Khekhekheは儀式の際にヘビを操りながら、その頭を口の中に入れたりします。そしてシャカ・ズールー族の指導者だったディンギスワヨ酋長が若かりし頃、いかにしてヘビに対抗する力を習得したかを語ってくれます。
14人の妻を抱えるKhekhekheは、外国からの訪問者にズールーランドやアフリカの精神と触れる機会を提供しながら運輸・バス会社を経営するなど、地域の観光を促進する原動力として活躍しています。
またズールーランドでは毎年9月、ズールー・リードダンス(Zulu Reed Dance)と呼ばれる祭事がグッドウィル・ズウェリティニ(Goodwill Zwelithini)王の宮殿で催されます。これは結婚するまでは処女を守るという習慣を讃える行事で、ズールー族のうら若き女性数千人が参加します。
さらに10月15〜31日の期間にエショウェを訪ねればシェンベの集会に立ち会えます。これは宗教団体の集会で、毎年この時期にジュデア(Judea)の街に数千人が集います。土曜日には伝統的祈りの踊りが執り行われ、日曜日には伝統的衣装と踊り、歌、ジェリコのホルン演奏とともに終日祈りを捧げます。
これら以外の時期でもズールー族の住居への訪問や結婚式への参列、サンゴマとの面会、成人の儀式への立会いなどが体験できます。興味がある方はズールー族の伝統文化体験の手配を専門とするズールーランド・エコ・アドベンチャーズ社(Zululand Eco-Adventures)へお問い合わせください。
【旅の計画に役立つヒントと情報】
◆問い合わせ先
ズールーランド・エコ・アドベンチャーズ
電話:+27 35 474 2298
Eメール:richard@zululandeco-adventures.com
◆アクセス
エショウェはダーバン北側のバリート(Ballito)から車で1時間ほど。
◆ベストシーズン
冬(6~8月)は暖かく快適な時期ですが、夏は蒸し暑くなります。
◆地域周辺
エショウェはシュルシュルウェ・インフォロジ公園(Hluhluwe-Imfolozi Park)やイシマンガリソ湿地公園(iSimangaliso Wetland Park)など、素晴らしい自然・動物保護区の近くに位置しています。
◆ツアー
ズールー文化にどっぷり浸りたければ、3日間のサンゴマ体験(Sangoma Experience)や同じく3日間のズールーランドの秘境探索ツアーなどがおすすめ。これらのツアーでは村での宿泊、現地プロジェクトの視察などが含まれます。
◆料金
文化ツアーは1日で約600ランド。
◆滞在期間
1〜3日程度。
◆持ち物
快適な靴、カメラ、日よけ帽。
◆宿泊施設
予算に応じてジョージ・ホテル(George Hotel)、チェネルズ・ゲストハウス(Chennells Guest House)、ズールーランド・バックパッカーズ(Zululand Backpackers)の中から選べます。
◆食事
伝統的ビールをお試しください。ズールーランド・ブリューイング・カンパニー(Zululand Brewing Company)ではクラフトビールが味わえます。
◆アクティビティ
地元のクラフトビール醸造所への訪問やサファリ体験、ドリンザ・フォレスト(Dlinza Forest)の自生の森の中の散歩などがおすすめです。
◆おすすめの買物アイテム
地元で作られたビーズ細工。
★ご存知ですか?
ズールー神話では処女ではない女性がリードダンスの儀式に参加すると、その女性が手にしているリード(アシの茎)が折れると伝えられています。