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なかなか会えないシャイファイブ

南アフリカのゲームドライブといえばヒョウやライオンをはじめとするビッグファイブが人気ですが、中には怖がりで人目につかぬように暮らし、あまり知られていない野生動物もいます。ここでは見つけ出すのに苦労するそんな「恥ずかしがりやの動物=シャイファイブ」と称される動物たちをご紹介します。

出会えたらラッキーと言われるシャイファイブはミーアキャット、ツチブタ、ヤマアラシ、ツチオオカミ、そしてオオミミギツネで構成されています。ミーアキャット以外は夜行性のため、早朝に発見できる可能性が高いとされています。

この中で一番の強者は、群れを作らずに単独で暮らすツチブタ。極めて力が強く、その恐るべき掘削力で蟻塚を破壊してシロアリなどを食べます。ツチブタが掘った古い巣穴に、他のシャイファイブの動物たちが住みつくこともしばしばあります。

一番厄介なのは、針のあるヤマアラシではないでしょうか。水分を含んだ球根などを好んで食べるヤマアラシは危険が迫ると足で地面を踏み鳴らしたり、特徴的な黒と白の針を振って音を出すことで仲間に知らせたり、相手を威嚇します。それでも効果がない時は、鋭いその針を逆立てて敵に向かって突進していきます。

ツチオオカミは一見すると縞模様のある小型のハイエナのような容姿ですが、肉食のハイエナとは違い、シロアリを常食としているのが特徴です。釘のような細い歯と、小さく弱々しい顎はハイエナとは似ても似つかず、よく見るとかわいらしい顔立ちをしています。敵が近づくとたてがみ状の毛を立て、大声を発して驚かせ追い払います。

次はふさふさしたしっぽと、どんな小さな物音も逃さず聞こえる大きな耳が特徴の美しいオオミミギツネ。虫や昆虫を大好物とし、じっと地面を見つめながら耳をすませて、地中の幼虫やカブトムシなどの甲虫の動きを探知し、黒い靴下を履いているような模様の前足で器用に掘り起こします。そうすると大抵の場合、一緒に暮らしている家族が駆けよってきます。

最後のミーアキャットは、最もフォトジェニックかもしれません。パッと見たところシャイファイブの中でも少し不思議な動物に見えるかもしれませんが、ディズニー映画の「ライオンキング」に登場する、ちょっと生意気な「ティモン」はミーアキャットです。彼らは人間にも慣れると言われていますが、見張り役が得意で遠くまで見渡せるように立ち上がることもできます。そのため、旅行者をちらっと見かけただけでもすぐに巣穴に隠れてしまいます。

シャイファイブの中で会ってみたい動物はいましたか?ゲームドライブの時は彼らのことも忘れずにおぜひ探してみてください。

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★ご存知ですか?

カラハリに生息する動物の多くは、この地域の極端な天候から避難するのにツチブタの掘った巣穴を頼りにしています。