グルート・マリコの可愛らしい魅力
グルート・マリコ(Groot Marico)では正真正銘の南アフリカの魅力に触れることができます。ハーマン・チャールズ・ボスマン作による物語の多くが、この地域を舞台にしているのも納得できます。訪れる人を魅了する街の雰囲気と心暖まるもてなしが魅力のグルート・マリコでは、豊かな文化に触れながらのんびりと休日が過ごせます。
グルート・マリコの街の名称はノースウェスト州マリコ地区を流れるグルート・マリコ川(Groot Marico River)が由来。アフリカならではの低木地帯が広がるこの地域の雰囲気は素朴で、神々しい美しさを魅せる夕陽が楽しめます。
数多くの文化的見どころが存在するグルート・マリコは、典型的な南アフリカの物語を紡いだ著名作家ハーマン・チャールズ・ボスマンの名にちなんで「ボスマン・カントリー」とも称されています。ウィレム・プリンスローのピーチブランデー(Willem Prinsloo’s Peach Brandy)、反逆者の妻(The Traitor’s Wife)、太陽に熟れる桃(Peaches Ripening in the Sun)などは、ボスマンの名作として広く知られています。
この街はとてものんびりしていて、まるで時間が存在しないかのような錯覚に陥ってしまうほど。事実、教会の尖塔に設置された時計には針がありません!またグルート・マリコは現在も手動で電話交換作業が行われる数少ない南アフリカの街。周辺地域ではすでに自動化されましたが、住民が手動の電話交換の継続を望んだため、昔ながらの手動が維持されているのです。
グルート・マリコの主要なイベントのひとつは、毎年10月に開催されるハーマン・チャールズ・ボスマン・フェスティバル。またボスマンが1926年に教鞭を取っていた学校の精巧なレプリカであるハーマン・チャールズ・ボスマン・リビング博物館(Herman Charles Bosman Living Museum)も見どころのひとつに挙げられます。
体を動かすのが好きな人には、毎年恒例のマリコ・マウンテンバイク・クラシック(Marico Mountain Bike Classic)やハイキング、戦場跡地を巡るツアーなどがおすすめ。またマリコ環境センター(Marico Environmental Centre)では子供から大人までが楽しめる様々なアウトドア・アクティビティが体験できます。
観光の中心部にはアートファクトリーをはじめ、革製品、金属製品、陶器、絵画、地元の骨董品などを取り扱う多数の美術・民芸品ショップが軒を連ねています。
周辺にはゲストハウスやゲストファーム、実際に農作業が体験できるファームステイまで様々な宿泊施設が揃っています。
旅の計画に役立つヒントと情報
◆問い合わせ先
グルート・マリコ情報センター(Groot Marico Information Centre)
携帯電話:+27 83 2722 958
Eメール:info@marico.co.za
◆アクセス
ハウテン(Gauteng)からの所要時間は約2時間。ボツワナ方面へ向かうN4号線のスワルトラッヘンス(Swartruggens)とジーラスト(Zeerust)の中間、マリコ川沿いに位置しています。ノースウェスト州北部に位置する有名なグルート・マリコ地域は、ボツワナと国境を接しています。
◆周辺のおすすめ
N4号線沿いにあるグルート・マリコからは鉄道の線路がラステンバーグ(Rustenburg)やマフィケン(Mafikeng)へと延びており、マディクウェ動物保護区(Madikwe Game Reserve)やボツワナの首都ハボローネ(Gaborone)、ボツワナ内陸部へ向かう途中に立ち寄る場所としても最適です。またグルート・マリコ川の2つのダムでは釣り、マリコの眼(グルート・マリコ川にある天然の噴水)ではスキューバダイビングが楽しめます
◆おすすめのツアー
マンポール製造所の見学ツアー。この街は地元でマンポール(mampoer)と呼ばれる南アフリカ産の密造酒の発祥の地でもあります。アルコール度数は90%にものぼるので試飲の際には覚悟が必要。
◆周辺の散策
絵に描かれたような小さな街は徒歩で容易に散策できます。
◆滞在期間
都市から離れているため、この周辺を訪ねる際には週末などの期間を利用するのがおすすめ。訪問者向けの催事の多くは週末に開催されます。
◆宿泊施設
グルート・マリコ観光局で30軒以上のB&B、ゲストハウス、ファームスタイルの宿泊施設を案内しています。
◆食事
ボスマンの物語で地元の人が集う場所として描かれていたのはジュリー・ベッカーの郵便局ですが、現在、この建物はグルート・マリコ・ホテル(Groot Marico Hotel)として運営されています。このホテルにはボスマンの物語の登場人物に似た様々なキャラクターが集まるため、生前にボスマンがこのホテルを訪れていたらきっと気に入ったに違いありません。
◆おすすめのイベント
ハーマン・チャールズ・ボスマン・フェスティバルが毎年10月に開催され、この街を有名にした人物の名誉を讃えています。フィットネス志向の方には毎年7月前後に開催されるマリコ・マウンテンバイク・クラシックがおすすめ。過酷なレースでは全長23kmから61kmまでの計4種類のコースの中から参加レースを選べます。
◆おすすめのお土産アイテム
観光の中心部で販売されている美しい絵画や美術品、民芸品。マンポール(ピーチブランデー)もお土産に適しています。
★ご存知ですか?
グルート・マリコではマンポール製造工場を訪ねるツアーに参加できます。有名な南アフリカ産ピーチブランデーの工場で製造工程を見学し、ぜひ味わってみてください!