ケープタウン: マザーシティの鼓動を体感
南アフリカ第二の都市、ケープタウンは世界でも指折りの美しさを誇る国際都市のひとつ。シティ・ボウル(City Bowl)を見下ろす荘厳な山、港、真っ白のビーチ、沖合に浮かぶロベン島(Robben Island)などを擁するケープタウンは、観光客にもってこいの遊び場を形成しています。2つの世界遺産、広大なワイン畑、手つかずの自然保護区、美しい植物園、賑やかなウォーターフロントは、ケープタウンが放つ多彩な魅力のほんの一端に過ぎません。
370万もの人々が暮らすケープタウンは南アフリカで2番目に人口が多い都市で多様な創造性、料理、色彩が入り乱れた正真正銘の「るつぼ」を作りあげています。
アフリカ大陸の南端という戦略的に重要な地理条件を有するため、ケープには1400年代から外国人が立ち寄りました。その一人ひとりが独自の文化的影響力を発揮し、現代のケープタウンは構築されています。
マレー、オランダ、フランス、ポルトガル、アフリカのそれぞれが放つ豊かな味わいは、ケープタウンが誇るスタイリッシュなレストランのメニューに反映されており、地元で生産されたワインが新鮮なシーフードやスパイシーなカレー料理に華を添えています。
広く知られるケープ・ワインランド(Cape Winelands)には6つのワインルートが存在していますが、1日を費やしていずれかのルートを巡るツアーに参加し、生産地で直接ワインに触れながら、歴史豊かなステレンボッシュ(Stellenbosche)、フランシュフック(Franschhoek)、パール(Paarl)の街で散策を楽しむのがおすすめです。
ブドウよりもホップが好きなら、地元で醸造された数多くのクラフトビールが味わえる市内とその周辺のパブへ足をのばしてみてください。
豊かな植物相は市内からほど近くのカーステンボッシュ国立植物園(Kirstenbosch National Botanical Garden)や9,000種以上のフィンボスが生息するテーブルマウンテン国立公園(Table Mountain National Park)などで楽しめます。
多様な文化が溶け合うケープタウンには、モスクやクラマット、教会、シナゴーグ、寺院が点在しており、市内のあちらこちらでアールデコ、ケープダッチ、マレーなどの建築様式が見られます。
文句なく美しいケープタウンのビーチには、気温が上昇する夏(11~3月)になると大勢の人が集まる一方、冬の海はサーフィンに適しており、ホウト・ベイ(Hout Bay)近くのダンジョンズ(Dungeons)ではエクストリーム・ウェーブ・ライディング(究極の波乗り)が体験できます。
レジャーを愛して止まないライフスタイルと山を背景とする地形があいまって、楽しさに溢れたこの街ではハイキング、マウンテンバイク、パラグライダー、アブセイル、ヘリコプターでの遊覧飛行、スカイダイビングなど、多彩なアクティビティが体験できます。
またケープタウンはLGBTに寛容な都市として、世界の観光地ベスト20に名を連ねており、ゲイに優しいクラブやパブ、レストラン、劇場などが数多く並んでいます。
マザー・シティと称されるケープタウンへの訪問に際して絶対に外せない見どころは、新・世界の自然七不思議に登録されているテーブルマウンテンの頂上へと登るロープウェイ、世界的ヒーローでもあるネルソン・マンデラが18年間収監されていたロベン島へのツアー、ダーバンビル(Durbanville)やステレンボッシュでのワイナリー巡り、チャップマンズ・ピーク・ドライブ(Chapman’s Peak Drive)でのケープ半島観光ツアー、充実したショッピングが楽しめるV&Aウォーターフロント(V&A Waterfront)、ボルダーズ・ビーチ(Boulders Beach)に生息するアフリカペンギンの繁殖地が見られるサイモンズ・タウン(Simon’s Town)へのドライブなどがあります。この世界トップクラスの都市には他では体験できない楽しさが満載されていますので、生涯で訪ねておきたい旅先のリストから外すことは考えらません。
【旅の計画に役立つヒントと情報】
◆問い合わせ先
ケープタウン観光案内センター(Cape Town Tourism Information)
電話:+27 21 405 4500
Eメール:info@tourismcapetown.co.za
◆アクセス
国際観光都市として人気のケープタウンへは世界各地からの定期便が毎日運航されていると同時に、数多くの国内便が発着しています。南アフリカ国内の各都市とは整備の行き届いた幹線道路で繋がっており、車を利用して容易にアクセスできます。
◆ベストシーズン
ケープタウンを訪れるのに最適な時期は夏。天候条件にも恵まれ、数多くのアクティビティやイベントが楽しめます。人出が多少減る冬でも楽しめるアクティビティも揃っています。
◆地域周辺
ロベン島へのツアー、V&Aウォーターフロントでのショッピング、キャンプス・ベイ(Campas Bay)でのカクテル、ロングストリート(Long Street)でのパーティ、ヌールドフック(Noordhoek)での乗馬、ワインランドでのワイナリー巡りなど。
◆ツアー
タウンシップへのツアーにぜひご参加ください。
◆周辺情報
自由に移動でいるレンタカーを利用するのが最も便利。バス、電車、タクシー、ミニバスなどの交通手段も利用できます。
◆料金
何をするかの選択によって料金は異なります。
◆滞在時間
少なくとも数日。ケープタウンには多くの見どころとアクティビティが揃っています。
◆持ち物
ケープタウンの夏(11~2月)は乾燥していて暑くなります(時折強い風が発生)。雨季となる冬には雨の対策を整えるとともに、夜の冷え込みに備えて暖かいジャケットなどを用意すること。
◆宿泊施設
世界有数のリゾートとして定評あるケープタウンには様々な宿泊施設が揃っています。
◆食事
ケープタウンとその周辺には国内でも有数の上質なレストランが集まっています。
◆おすすめの買物アイテム
南アフリカの固有種であるピノタージュの赤ワイン。
★ご存知ですか?
ケープタウンには世界遺産に登録されているケープ植物区系保護地域(Cape Floral Kingdom)があります。世界の植物区系の中では最も小さい規模ですが、圧倒的な生物多様性を誇っています。