10月3日に新たに南アフリカ観光局最高経営責任者（CEO）に就任したシサ・ンツォーナは、「南アフリカにおける観光産業は、渡航者数および国内支出額という点で大幅な増加を示してきたことから、これまで以上に成長を加速させていかなければならない」と声明を出した。

メディアに向けた演説の中で、ンツォーナ最高責任者は「南アフリカ国内総生産における観光セクターの貢献度の向上が、新たな任務において極めて重要 な目標である」と述べている。現在観光業は、GDP全体のうち直接的なものと間接的なものを含めておおよそ9%を占めているものの、この数字はまだ伸び得 ると確信している。

さらに、ンツォーナ最高責任者は「観光業の発展は雇用創出の鍵と言えることからも注力していくべきである」と強調。雇用は成長性と投資によってもた らされる結果であるため、まだ雇用創出にそれほど結びついていないと説明し、「成長性を重視することで、おのずと雇用の創出につながる」と述べている。

ここ数年間、南アフリカにおける海外からの渡航者数の増加率が平均3%であるのに対し、世界平均では4%増加している。ンツォーナ最高責任者は、南 アフリカがこの平均値と同等もしくは上回ることができると考えており、観光局では今後5年で国内旅行者を100万人、海外からの旅行者を400万人増加さ せることを目標とする。また、包括的な成長は南アフリカ観光局の使命であると強調した。

様々なセクターとのコラボレーション、質の良いデータの提供そして革新に向けた取り組みもまた新しいCEOにとって優先度の高い課題として位置付け られている。ンツォーナ最高責任者は「南アフリカ観光局は民間セクターとの連携や、革新を後押しする新しいアイディアを持った人々との関わりを楽しみにし ている」と述べた。また、観光局にある多くのデータを提供することで、各セクターも市場情報を活用して賢明な決定ができると考えている。

最後に、ンツォーナ最高責任者は「国内旅行の促進も観光局にとって重要な目標であり、南アフリカの国民4,500万人全員が国のブランド・アンバサダーになることが目標である」と締めくくった。

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