南アフリカ アジア市場の更なる拡張に向けた挑戦
南アフリカ観光局アジア太平洋地域プレジデントのブラッドリー・ブラウワー氏を始めとする業界関係者らは、アジアにおける訪南アフリカ旅行市場への取り組みに関して、南アフリカ観光業界のニュースサイト、ツーリズム・アップデート(Tourism Update)にて、アジア市場について話し合われるべき潜在的な問題点を言及した。
ブラウワー氏は、「アジア市場に対しての最大の課題は、南アフリカとアジア各地を結ぶ直行便が不十分であり、市場の成長を妨げている。南アフリカ観光局は、アジアからの旅行者のために、輸送機関の利便性向上にむけて各航空会社や政府間組織との協力に引き続き取り組んでいく」と述べている。また「ビザや入国時の不便さは、旅行目的地としての南アフリカを訪れる多くの市場が突きつけられている問題だ。日本人旅客と韓国人旅客はビザが免除されているものの、入国時には生体認証に時間を要し、対応する内務省の人員も限られていることから、長い行列に並ばなければならないのが現状だ」と加えている。
また多くの業界関係者は、南アフリカではアジアの言語を話すガイドが圧倒的に不足していると口を揃える。エアポートシャトルサービスを提供しているライノシャトルのリビー・ネル氏は、「南アフリカの旅行業界におけるアジア文化の知識の広がりが、今後のアジアからの旅行者増加にとても役立つだろう。彼らの文化をより深く理解することで、文化的にふさわしい態度やジェスチャーを通して、敬意や思いやりを表すことができる。我々はこの点において、より聡明になれるよう努力していく所存だ」と言及。さらに「メールやSNSが繋がることはアジア人旅行者にとって重要で、弊社の全車両には携帯電話やタブレットを充電できるUSBポートを搭載している。Wi-Fiはまだ利用可能ではないが、近い将来に提供できるよう検討を進めている」とネル氏は述べている。
現地手配会社ユア・アフリカ(Your Africa)の東南アジア市場担当である山脇氏は、「アジア人は細かく具体性を求めるところがあり、一度確認された手配内容を変更することを好まない。サービス提供者や商品オーナーには、見積もりの段階からお客様が南アフリカを出発するまで、綿密で具体的な対応に努めることを勧めている。また、もう一つの懸念事項として彼らの要望すべてを旅程に組み込むことが挙げられるが、東南アジア人の滞在期間は通常、他の市場よりも短いことから、サービス提供者は滞在期間に対して現実的な旅程を組まなければならないとアドバイスしている」と言及。さらに「南アフリカ旅行のリピーターとなるマーケットを作り出すことは、また別の挑戦である。ユア・アフリカでは、新たなアクティビティやアトラクションへの興味を作り出すことで進化しようとしている。南アフリカは、行きたい場所に行き尽くしてきたというアジア人旅行者のシニア層が、一生に一度の旅行目的地として選ぶ場所の一つである。一方、より若い世代の興味を作り出し、若者層に南アフリカを訪れてもらうことで、一度だけではなくリピーターになってもらえる可能性があるだろう」と山脇氏は加えている。
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