南アフリカの歴史を物語る マンデラ・ハウス
マンデラ・ハウスはノーベル平和賞受賞者を2人輩出した通りとして世界的に知られているソウェトのフィラカジストリートに建っています。ネルソン・マンデラ元大統領が後に「私の世界の中心」と語ったマンデラ・ハウスの内部では、写真や映像の展示やガイドによる案内が行われており、アパルトヘイト政策による堪え難い時期にマンデラと彼の家族がいかにして暮らしていたかを垣間見ることができます。
南アフリカで最も有名な住所のひとつ「ソウェト、オーランド、フィラカジストリート、ハウス8115」。南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ元大統領が14年間暮らしたマンデラ・ハウスがその場所にあります。
1961年にマンデラはこの家を離れ、反アパルトヘイト活動家として命懸けの逃亡を続けたものの、翌年には逮捕の末に投獄されてしまいました。
彼の自伝「自由への長い道:The Long Walk to Freedom」では、1990年に27年間の投獄生活を終えて帰ってきたこの家について「あの夜、私はウィニー(当時の妻)とオーランドウェストにある8115の家に戻ってきた。その時はじめて、私は監獄を出て自由の身になったのだということを心底実感した。私にとって8115の家は私の世界の中心であり、精神的にも非常に重要な地点として位置づけられている」と描写されています。
マンデラ・ハウスは修復工事のために2008年4月から2009年3月まで閉鎖されましたが、現在この家は音響と映像による展示や解説付きパネル、ガイドツアーを通じて、アパルトヘイト時代とその後のマンデラ・ファミリーを物語る、南アフリカで最も重要な意味を持つ遺産のひとつとなっています。敷地内に新たに設けられたビジター・センターでも、マンデラ・ハウスに関する極めて重要な物語が展示されており、訪れる人々の体験をより豊かなものにしています。
マンデラ・ハウスは現在、ヘクター・ピーターソン博物館とともに、ネルソン・マンデラが大統領だった1997年に設立したソウェト・ヘリテージ・トラストによって管理されています。
★ご存知ですか?
ネルソン・マンデラは当初この8115の家に、彼の最初の妻エヴリンと12年間住んでいました。