エンターテイメント、アトラクション、アクティビティが満載のプレトリア
南半球の春先に咲く紫色の花にちなんで「ジャカランダ・シティ」と称されるプレトリアは美しく閑静な街。この街は長く複雑で興味深い歴史を持ち、時代を感じさせる古い建物と魅力溢れる博物館が点在しています。100万人を超える人口を擁するプレトリアは南アフリカにある3つの首都のひとつで、網目状に道路が走る街の中心部では気軽に散策が楽しめます。
ヨハネスブルグから北へ約50kmの地点、マハリスバーグ(Magaliesberg)山脈の麓に広がるプレトリアは南アフリカの行政の首都で政府の各機関、省庁、外国の大使館や公館が立ち並んでいます。
植民地時代の影響が多く見られるプレトリアの建築物には、アールデコや南アフリカ独自の要素がアクセントとして加わっています。プレトリアの重要な建築物にはユニオンビル(Union Buildings)、国定史跡のフォールトレッカー記念碑(Voortrekker Monument)、マハランバ・ンドロフ(Mahlamba Ndlopfu)大統領公邸、南アフリカ準備銀行(South African Reserve Bank)、ロフタス・ヴァースフェルド(Loftus Versfeld)スタジアム、南アフリカ国立劇場(South African State Theatre)などがあり、歴史好きな訪問者たちの興味を掻き立てます。
プレトリアには国立動物園(National Zoological Gardens)やプレトリア国立植物園(Pretoria National Botanical Garden)の他、フルンクルーフ(Groenkloof)、リットフレイ(Rietvlei)、モレレタ・スプロイト(Moreleta Spruit)、ファーリー・グレン(Faerie Glen)、ワンダーブーム(Wonderboom)などの自然保護区、オースティン・ロバーツ鳥類保護区(Austin Roberts Bird Sanctuary)もあります。
さらに南アフリカ大学(アフリカ最大の遠隔教育大学)、ツワネ工科大学、プレトリア大学、科学・工業研究評議会などの教育機関も設けられています。
歴史に興味がある人にとっては、民主主義の記念碑があるサルフォコップ(Salvokop)のフリーダム・パーク(Freedom Park)や南アフリカ共和国のポール・クルーガー元大統領が住んでいた由緒正しい邸宅、クルーガー・ハウス(Kruger House)なども見逃せません。
ディツォング国立文化史博物館(Ditsong National Museum of Cultural History)には石器時代と鉄器時代からの興味深い遺物が展示されています。マプングブェ博物館(Mapungubwe Museum)ではリンポポ州の遺跡から発掘された紀元前13世紀頃の鉄器時代の金の装飾品、象牙、陶器、粘土の人形、ビーズ細工、鉄製品、銅製品などの貴重な展示品を観ることができます。
南アフリカの国技と言えばラグビー。プレトリアのロフタス・ヴァースフェルド競技場は、国内最強チームのひとつに挙げられるブルー・ブルズの本拠地です。プレトリア訪問時に試合が開催される場合は必見です。
プレトリアの街と郊外ではアターベリー(Atterbury)、ブルックリン(Brooklyn)、センチュリオン(Centurion)、ハットフィールド(Hatfield)、コロネード(Kolonnade)、メンリンパーク(Menlyn Park)、サミー・マークス(Sammy Marks)、サニーパーク(Sunny Park)、ウッドランズ(Woodlands)、ワンダーブーム・ジャンクション(Wonderboom Junction)、ワンダーパーク(Wonderpark)といったショッピングモールでの買い物も楽しめます。大型ショッピングモールのほとんどには映画館やレストランが併設されています。
旅の計画に役立つヒントと情報
◆問い合わせ先
ツワネ観光協会(Tshwane Tourism Association Office)
電話:+27 12 841 259
Eメール:secretary@tshwanetourism.com
◆アクセス
プレトリアはヨハネスブルグから北へ約50kmのN1号線沿いにあります。ヨハネスブルグからはハウトレインでも容易にアクセスできます。
◆ベストシーズン
プレトリアは通年で楽しめますが、ジャカランダの花が咲く9〜10月が特におすすめです。
◆地域周辺
ブロンコーストスプロイト(Bronkhorstspruit)郊外の南華仏教寺院(Nan Hua Buddhist Temple)、西側のマハリースバーグ(Magaliesberg)とハートビーズポート・ダム(Hartbeespoort Dam)周辺、東側のディノケン(Dinokeng)にあるカリナン(Cullinan)の街など。
◆ツアー
フォールトレッカー記念碑、市庁舎(City Hall)、国立劇場、ユニオンビルなど、プレトリアの史跡名所を巡る日帰りツアーがヨハネスブルグから催行されています。近くのカリナン・ダイヤモンド鉱山(Cullinan Diamond Mine)へのツアーもおすすめ。バルハラ(Valhalla)にあるズワルトコップ空軍基地(Zwartkop Air Force Base)にある空軍博物館(Air Force Museum)では、古い飛行機や制服、ミサイル、航空関連の展示物や絵画を観賞できます。
◆周辺情報
日中はプレトリアの中心部を徒歩で散策できますが、距離が長いのでレンタカーやタクシー、ツアー、公共バスなどを利用するのが便利です。夜間はレンタカーかメーター付きタクシーの利用がおすすめです。
◆持ち物
天候に恵まれたプレトリアの気温はヨハネスブルグを平均で2~3度上回るので日焼け止めを用意すること。冬(5~8月)の朝と夜は冷え込むので、暖かい服装を揃えておくこと。
◆宿泊施設
予算に応じてゲストハウス、ホテル、ロッジ、B&B、ホリデーアパートなど幅広い選択肢が揃っています。
◆食事
フランス料理とアフリカ料理の高級レストラン、地元のボーレコ(農家風の料理)などがおすすめ。
◆イベント
毎年6月にはセンチュリオンでハウテン・モーター・ショーが開催されています。
★ご存知ですか?
プレトリアには藤色の花を咲かせる数千本のジャカランダの木が通りや公園、庭園に植えられていることから、「ジャカランダ・シティ」の愛称で親しまれています。