Spot 南アフリカ観光スポット

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春先、オレンジ色に染まるナマクワ国立公園

北ケープ州北西部に位置するナマクワ国立公園は南半球の春の到来とともにデイジーのオレンジ色に染まり、一斉に咲き誇る色彩豊かな春の花々で辺り一面の景色を一変させます。

春のナマクワ国立公園への訪問では、まるで夢の中の世界へと足を踏み入れたような錯覚に陥るに違いありません。

風に揺られるオレンジ色のデイジーで埋め尽くされるスキルパッド・ワイルドフラワー保護区では、遥か向こうの地平線まで覆い尽くされるお花畑の景色が楽しめます。

ここで耳に入ってくるのは人々の笑い声と花粉を運ぶ虫がブンブンと鳴らす羽根の音色。そしてカルー地方固有の多肉植物が春に魅せる珍しい花々の表情は、世界でここしか観察することができません。

貴重な植物の姿を写真に収める人、日陰に座ってじっと凝視し続ける人、そして中には花の妖精になったかのように、デイジーのお花畑に大の字で寝そべる人の姿などを目にします。

“サキュレント・カルー”(カルーの多肉植物)とも称されるナマクワランドは、雨量の少ない半砂漠地帯。春の訪れとともに辺り一面を覆い尽くす花々は、咲くタイミングや面積が多少異なりますが、毎年8〜10月初旬のほんの数週間にだけ美しい表情を魅せてくれるのです。

写真家のフリーマン・パターソン氏は、“文句なしに完成された色彩”を放つナマクワランドのお花畑について「大地が気ままに表現した華麗な営みは、人々の心に喜びを与えてくれる」と語っています。

ナマクワランドには花だけでなく多様な球植物相も生息。約3.500種のうちの1,000 以上が、世界でここにしか生息していない固有種とされています。

“サキュレント・カルー”=ナマクワランドを満喫したいなら、180km以上の道のりにわたって伸びるカラカル4×4エコルートを利用して、公園の奥にある新たな設けられた敷地のほうまで足を運んでみてください。

このルートの終点はグローエン川とスポエグ川の間にある秘密の洞窟。海岸の入江には多くの野鳥が生息しており、春には貴重なコシャチイルカの姿を見ることもできます。

世界各国で一生に一度は行きたい旅先に挙げられるナマクワランド。南半球の春、冒険旅行を体験してみませんか?

【旅の計画に役立つヒントと情報】

◆問い合わせ先
South African National Parks reservations(南アフリカ国立公園管理局)
電話: +27 (0) 12 428 9111
Eメール: reservations@sanparks.org

Namaqua National Park(ナマクワ国立公園)
電話: +27 (0)27 672 1948
カミースクルーン・ホテルの写真ツアーとワークショップ
電話: +27 (0)27 672 1614
Eメール: kamieshotel@kingsley.co.za

◆行き方
ケープタウンからはN7号線をナミビアとの国境に向かって北へドライブ。約500㎞ (6時間) 進むと、ナマクワランドから南へ67㎞の地点となるカミースクルーン(Kamieskroon)に到着。カミースクルーンからは一目瞭然の標識が設けられています。

◆ベストシーズン
冬の間の降水量によりますが、8月の初めから9月の終わりにかけて開花します。

◆予算
ナマクワ国立公園へは日帰りなら一人50ランド。

◆宿泊施設
公園内には自炊式のコテージや四輪駆動車のみでアクセス可能なゲストハウスなどがあります。海岸には簡易式のエコトイレが設けられたキャンプサイトが数カ所にあります。アクセスには四輪駆動車が必要で飲料水も要持参。春には、コリンコーレルバーイの海岸にあるフラワーズビーチ・モバイル・サファリキャンプでの宿泊もおすすめ。

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★ご存知ですか?

陸に生息する世界最小のガメは、ナマクワランドで発見されています。