Spot 南アフリカ観光スポット

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色鮮やかなボカープ地区の歴史を学ぶ ボカープ博物館

シグナルヒル(Signal Hill)の麓にあるボカープ(Bo-Kaap)地区は、独自の歴史と文化を誇る観光名所。かつてマレークォーターと呼ばれた一画にはカラフルな住居が立ち並び、豊かなケープ・マレー文化が育まれています。活気に満ちたこの街にはケープタウンと同様に長い歴史が息づいています。
色鮮やかな住居が立ち並ぶボカープ地区内にあるボカープ博物館(Bo-Kaap Museum)では、イスラム教徒で構成されるボカープの地域社会とその歴史、文化に関する見聞を広めることができます。南アフリカで育まれるイスラム伝統文化についても多くのことが学べます。

ウェール・ストリート(Wale Street)沿いに建つボカープ博物館は、イジコ・ケープ博物館グループ(Iziko group of Cape museums)に属しており、現在は文化・社会政治学的観点から地域住民の物語を伝える社会史博物館への転換が進められています。博物館は1768年に完成した建物に併設されており、19世紀に暮らしていたイスラム教徒一家が使用していた家具や調度品が配されています。ボカープの地域社会における歴史を追体験すると、その習慣や信仰、そしてアパルトヘイトの政治イデオロギーと差別的な法律が彼らにどのような影響を与えたについて知ることができます。

博物館見学の後は、周辺の散策がオススメです。石畳の通りを歩きながら、ボカープの新たな魅力を発見してみてください。タイミングが良ければ、お祈りの時間を伝える声が響き渡るのを聞けるかもしれません。

ボカープ地区は、伝統的ケープ・マレー料理の中心地でもあります。スパイシーなカレーとシロップたっぷりのお菓子をぜひ味わってみてください。そして、ボカープで暮らすフレンドリーな住民と気軽におしゃべりなどして、この地域の豊かな伝統文化に触れてみてはいかがでしょうか。また、ボカープ・フード&クラフト・マーケット(Bo-Kaap Food and Craft Market)では、独特の香りと雰囲気が体感できます。ケープ・マレー料理の体験クラスでは、ボカープならではの料理の秘訣が習得できます。さらに、ガイド付きツアーや地元住民の家でのホームステイ体験を通じて、異文化との触れ合い、友情や絆、数多くの思い出を作る貴重な体験ができるでしょう。

【旅の計画に役立つヒントと情報】

◆問い合わせ先
ボカープ博物館
電話:+27 21 481 3939
Eメール:info@iziko.org.za

◆アクセス
ボカープ地区は、ケープタウンの中心部から車やタクシーですぐの場所にあります。

◆ベストシーズン
ケープ地方のベストシーズンは南半球の夏と春です。

◆地域周辺
ボカープの周辺にはゴールド・オブ・アフリカ博物館(Gold of Africa Museum)、ディストリクト・シックス博物館(District Six Museum)、キャッスル・オブ・グッド・ホープ(Castle of Good Hope)といったケープタウンの観光名所があります。

◆おすすめツアー
ガイドを手配して、ボカープ博物館やモスクなどへ案内してもらいましょう。地域の伝統文化との触れ合いが満喫できます。ツアーの所要時間は2時間ほどで、料金は約120ランド。ガイドは、ボカープ博物館で紹介してくれます。

◆交通手段
ボカープの鼓動を体感するには徒歩が一番です。

◆予算
博物館の入館料は、大人:20ランド、16歳~18歳:10ランド、16歳未満の子供:無料。また、特定の記念日には入館無料となります。博物館の開館時間は、月〜土曜日の午前10時から午後5時。

◆滞在期間
博物館の見学と近辺の散策に少なくとも2〜3時間は必要。

◆持ち物
歩きやすいウォーキングシューズ。近隣のモスクを訪問の際には控えめな服装をご用意ください。

◆宿泊施設
博物館の近辺、ケープタウンの中心部や郊外には様々な宿泊施設があります。

◆食事
ケープ・マレー料理がおすすめ。スパイシーなボボティ(bobotie:ひき肉とエッグカスタードを焼いたもの)やクックシスター(koeksister)と呼ばれるネバネバした甘いお菓子などをお試しください。昔から評判のレストランは、ビスミイラ(Biesmiellah)やボカープ・コンバイス(Bo-Kaap Kombuis)など。ラマダンの時期は、レストランの営業時間が通常とは異なります。

◆イベント
ケープタウン観光局のウェブサイトで最新情報をご確認ください。

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★ご存知ですか?

ボカープ博物館があるボカープ地区は、ケープタウン市内で最も古くから残る居住エリアのひとつです。