NEWS & TOPICS南アフリカ観光局からのお知らせ

NEWS一覧2025年5月19日観光産業がもたらす経済効果を見せつけたAfrica’s Travel Indaba 2025 今年も盛況のうちに閉幕

観光産業がもたらす経済効果を見せつけたAfrica’s Travel Indaba 2025 今年も盛況のうちに閉幕

南アフリカ観光局が主催するアフリカ最大のトラベルトレードショー「Africa’s Travel Indaba 2025(インダバ)」が5月15日、会場となったダーバンのインコシ・アルバート・ルツーリ・コンベンションセンターで成功裡に幕を閉じた。

開幕前日のBONDay(Business Opportunity Networking Day)から4日間にわたって開催された今年のインダバは、イベント会議施設をはじめ物流、宿泊、飲食、輸送サービスなど多岐におよぶ関連分野へ経済的利益をもたらした。ダーバン経済への直接的経済効果は2億3,200万ランド(約19億円)もの直接支出を含む5億7,400万ランド(約47億円)にのぼることが見込まれるとともに、ダーバンの地域社会と若年層に2,000件以上の雇用機会をもたらすことで世帯収入を1億4,000万ランド(約11億3,000万円)以上底上げするなど、大きな経済効果をもたらすことを裏付けた。

「Unlimited Africa=無限大の可能性を秘めるアフリカ」と称するテーマを掲げた今年のインダバでは、速報値で前年の9,280人を7.7%上回る9,990人の参加者、そして過去4年間で最多となる1,348社の出展者と1,037人の有力バイヤーを記録するとともに、会期中には24,500件もの有意義な商談が繰り広げられた。今回初出展となったチャド、セントヘレナ、ブルキナファソを含むアフリカ域内27カ国からの出展者は展示フロアを豊かな色合いで染めていた。

インダバ閉幕を迎えた5月15日には南アフリカ観光局のテンビシレ・セホホ最高マーケティング責任者、クワズールー・ナタール州観光・映画局のシブシソ・ガンビ暫定CEO、ダーバン観光局のウィニレ・ムトゥングア副局長、インコシ・アルバート・ルツーリ・コンベンションセンター(ダーバンICC)のサンディレ・マカンヤ暫定マーケティング&コミュニケーションズ担当役員が出席の下で記者会見が開催された。

南アフリカ観光局のテンビシレ・セホホ最高マーケティング責任者は「アフリカ域内からの出展者が増えた今年のインダバを通じて、アフリカの連帯はこれまでにも増して強固なものになった。インダバの成功は全てのパートナーによる密接なコラボレーションの賜物に他ならない。『Unlimited Africa=無限大の可能性を秘めるアフリカ』のテーマの下で交わされた熱のこもった商談は、アフリカの観光産業の成長と計り知れない可能性を確実なものにした」と述べている。

またダーバン観光局のウィニレ・ムトゥングア副局長は「インダバ開催による経済波及効果は市の中心部にとどまらず、タウンシップ(旧黒人居住区)や遠隔地でホスピタリティ業を営む事業主などへ、会期前後に実施された視察ツアーなどを通じて広がっている。これは大規模イベントの開催が多岐にわたる分野で経済を活性化し、地域社会に活力を与え、持続可能な開発を促進するものであることを立証している」と強調。

そしてクワズールー・ナタール州観光・映画局のシブシソ・ガンビ暫定CEOは南アフリカ観光局とクワズールー・ナタール州観光・映画局、ダーバン市、ダーバンICCによる永続的なパートナシップの形成に深い自信を示したうえで「出展者、海外からの有力バイヤー、航空会社の参加者数で過去最高を記録した今回のインダバをクワズールー・ナタール州で開催できたことを光栄に思う。今回の出展ブースでは観光業界に新たに参入した計26社を招いて、アフリカ各地からの有力バイヤーとの関係構築の機会を提供した」と述べた。

またガンビ暫定CEOはアフリカ市場からの集客増に向けた新たな取り組みの一環として、エスワティニ観光局、マロティ・ドラケンスバーグ・トランスフロンティア保護地域とのジョイントマーケティング契約に関する基本合意を締結。これと並行して州内に建設中のクラブメッドや航空各社などの戦略的パートナーとも会合の場を設けるなど、クワズールー・ナタール州を訪れる観光客を世界各地で獲得するための布石を打った。
ダーバンICCのサンディレ・マカンヤ暫定マーケティング&コミュニケーションズ担当役員は「インダバはダーバンICCで開催される有数のプレミアイベントに他ならない。このトレードショーからアフリカにおける観光の魅力が世界に向けて広く発信されるとともに、地域経済の活性化に大きく持続的に貢献できるよう今後も尽力する所存だ。今年もダーバン工科大学の学生や地元の料理人などに貴重な体験が積める機会を会期を通じて提供した」と述べている。

今年、南アフリカ観光省では国内各州の観光当局との連携を通じて、およそ400社もの中小零細企業を対象にインダバへの出展を支援し、国内外からの有力バイヤーとの関係構築を後押しするなど、観光産業の包括的発展に向けた取り組みに強い決意で臨んでいる。併せて南アフリカ観光局でも地方のエコビレッジを招き、アートや工芸品の分野でビジネスを営む中小事業主に無料で出展スペースを提供した。

インダバ会期中に南アフリカのパトリシア・デ・リル観光大臣は観光成長パートナーシップに関する5カ年計画に基づく野心的な目標を繰り返し強調。雇用創出件数は 2024年の 184万件から250万件へ、国内支出は25%、GDP への貢献は 2024年の 8.8%から10%へとそれぞれ引き上げると同時に、南アフリカを訪れる国際線旅客を年間100万人上乗せすることを目指す。またデ・リル観光大臣は南アフリカ観光局による新たなグローバルブランドキャンペーン「South Africa awaits – Come Find Your Joy!〜喜びが待つ、そこは南アフリカ(仮題)」がもたらす成果にも期待を寄せている。

開会式の冒頭で挨拶に立った南アフリカのポール・マシャティーレ副大統領は「Unlimited Africa=無限大の可能性を秘めるアフリカ」というテーマはアフリカによる大胆な宣誓であると賛意を示したうえで、観光産業がアフリカのGDPに占める割合は2023年の6.8%から 2030年には10.8%に達すると見込まれており、南アフリカでは現在、観光産業によるGDPへの貢献は8.9%で、168万件の雇用機会を創出しているが、、2030年までには220万件まで引き上げるという野心的な目標を示している。

インダバが幕を閉じた5月15日に催された記者会見では、広範かつ洞察力に富んだ様々な情報を伝えるとともに「アフリカが秘める無限大の可能性」に関する心に響くストーリを世界に向けて発信するという極めて重要な役割を果たしてくれた報道関係者に対して、出席者全員より感謝の意が表された。

__________________________________________________
本件に関するお問い合わせは:
南アフリカ観光局. 近藤由佳(kondo@southafrica.net)
TEL: (03) 3478-7601

インダバ特設サイト: www.indaba-southafrica.co.za